『仕事が速い人が無意識にしている工夫』
[著]中谷彰宏
[発行]すばる舎
今までは、給料を2倍にするために、2倍長く働いていました。
働き方改革の時代は、2倍長く働いている人は会社のお荷物になって、リストラに遭うのです。
大切なのは、2倍速く仕事をして、余った時間で付加価値のあるものをつくることです。
付加価値とは、ほかの人がマネできないことです。
ここにしかない、オンリーワンのものをつくるのです。
「生産性」と「付加価値」が混合して語られています。
生産性と付加価値は別の議論です。
生産性を上げるということは、10時間かかる仕事を5時間でするとか、10人でする仕事を5人ですることです。
これは、あくまで手段です。
仕事にムダな時間をかけていると、オンリーワンの付加価値をつける時間は生まれません。
まずは、今、自分がしている仕事を2倍速くします。
そして、あいた時間で未来への種をまきます。
未来への種をまくのは、宝くじを買うのと同じです。
宝くじを毎日買っている人は、常にワクワクしています。
未来への不安はありません。
今日の仕事に追われていると、宝くじを買うヒマがないのです。
日々の仕事に追われていると、不安が生まれます。
不安を解消する方法は、唯一、未来への種をまくことです。
不安とは漠然としたものです。
説明はできません。
「私はこれからどうなるんだろう」という漠然とした不安は、「このままリストラに遭ったらどうしよう」「老後のお金をどうしよう」「急に病気になったらどうしよう」といったことで、最終的にはお金の不安につながるのです。
仕事が速くなるために02 余った時間で、未来への種をまこう。