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博報堂クリエイティブプロデューサーが明かす 「質問力」って、じつは仕事を有利に進める最強のスキルなんです。(大和出版)
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はじめに 「質問力」を身につければ、あなたの仕事はうまく回り出す

『博報堂クリエイティブプロデューサーが明かす 「質問力」って、じつは仕事を有利に進める最強のスキルなんです。(大和出版)』
[著]ひきたよしあき [発行]PHP研究所


読了目安時間:5分
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 私は広告会社・博報堂でクリエイティブプロデューサーという仕事をしています。


 広告制作から宣伝まで、クリエイティブに関する様々な仕事を統括している立場です。駆け出しの頃はCMやコピーをつくる仕事を、ここ10年は、政治家や企業トップのスピーチや記者会見の原稿を書くスピーチライターの仕事もしてきました。



 私は、自分の意のままに作品をつくる芸術家ではありません。悩みを抱えた依頼者がいて、その課題を解決する企画を考え、実施するのが仕事です。


 そのためには、相手の痛いところを突くこともあります。相手を巻き込むことも、隠している本音をひき出すこともあります。振り返ると、想像以上にタフなコミュニケーションを強いられてきました。


 こうした仕事を35年間続けてきて、改めて思うのが「質問力」の大切さです。


 そう、「質問力」って、じつは仕事を有利に進める最強のスキルなんです。



 「質問力」と聞くと多くの人は、学生時代の授業を思い出すのではないでしょうか。


 授業の最後に「質問はありますか?」と先生に尋ねられて、仕方なく考えたあの「質問」です。手を挙げる人はいつも決まっていませんでしたか?


 そして、その質問をよく聞くと、先生に名前を覚えてもらうための売名行為や、とにかく反対意見を言いたいだけの屁理屈な発言が多かったことでしょう。あるいは、自分で調べればわかることを長々と質問する人もいれば、質問者自身が何を聞いているのかわかっていないような質問もあったかもしれません。


 だから、「質問」にあまりいいイメージがないというのが、あなたの本音ではないでしょうか。



 しかし、私がこれから伝えようとする「質問」は違います。


 自分の仕事を有利に進めるために、相手に鎧を脱がせ、本音をはきたくなるような環境をつくり、相手を同じ方向を見つめる「仲間」にしていく技術。相手の意見を取り入れて、共感と感情移入を起こさせながら、自分の仕事を強く、太く、大きくしていくためのスキルなのです。



 残念ながら、今の若い人を見る限り、この「質問力」が著しく低下していると思わざるを得ません。教育が、「肯定派」「否定派」に分かれて討論するディベートや、一方的なプレゼンテーション技術の上達に走りすぎたことが原因かもしれません。


 SNS上のコミュニケーションが中心になり、人と直に会って話す経験が少なくなっていることもあるでしょう。声の大きい人、決定権を持つ人の意見ばかりが通ってしまうため、質問し質問されながら共感の物語をつくる経験が減ってきているのです。



 しかし、私の長い広告マンとしての歴史の中で、自分1人の意見でうまくいった仕事は皆無。多くは「質問力」を駆使して、自分の知らない情報を得て、反対意見を飲み込んで、みんなで推理小説でも読むような心持ちで結末を語り合い、誰が言い出しっぺなのかわからないほど、人の意見を巻き込んだ仕事が大きな成果を生み出したのです。



 この本は、私が研鑽を重ね、編み出してきた「質問力」を紹介するために書きました。あなたの仕事を有利に進めるための考え方や方法です。


 期間はたったの5日間。1日に5つ、全部で25のメソッドを提供します。


 5日間の講義は、以下のステップを踏んで進んでいきます。



 1日目……「自分に対する質問力」を磨く


 「質問力」を身につけるためには、まず、自分の脳を「質問脳」に体質改善しなければなりません。「疲れたなぁ」「あの人苦手だなぁ」といった甘えた「感情脳」とは決別して、「どうして?」「なぜ?」と問いが生まれる「質問脳」をつくりましょう。



 2日目……「聞く」姿勢を磨き上げる


 「質問」は相手があってはじめて完成するもの。しかし、私たちは自分の言いたいことを考えるばかりに脳を使っています。つまり、傾聴力が足りていません。ここでは「質問力」を身につける基礎として、相手の話をきちんと聞くのと同時に、「ちゃんと聞いている」ことを伝えるコツを教えます。



 3日目……5つの「質問の型」で的確な答えを導く


 質問内容をわかりやすく伝えることができなければ、相手から良質な情報や考えをひき出すことができません。いい答えを導くには、自己流をやめて、もっとも効率的な「質問の型」を覚えることが必要です。ここでは、私の体験から編み出した5つのスタイルを紹介します。



 4日目……「裏質問」で相手の本音をひき出す


 相手の「本音」は、普通に質問するだけでは聞けません。感情をゆさぶり、「もう少ししゃべりたい」という気にさせたり、相手の心理を読み込み、ついしゃべってしまう環境をつくることが必要です。正面攻撃ではなかなかひき出せない、「裏質問」を身につけましょう。



 5日目……「巻き込む質問テクニック」で自分の意見を通す


 いかに自分の意見を通すか? 最後は、細やかな「質問」を繰り返しながら、相手を誘導し、あなたの味方へと巻き込んでいく具体的なテクニックをご紹介します。ここまでできれば、あなたの「質問力」は最高レベルのものになっていることでしょう。



 さて、以上がこの本の大まかな構成ですが、実際に5日間で25ものメソッドをすべて習得するのは難しいと思います。


 読みながら「これはできそう!」というものが見つかったら、まずはそれから実践してください。まだ自分には早いかなと思ったら、別のメソッドを試しましょう。そうしたトライ&エラーの連続で、あなたの「質問力」は確実に向上していきます。



 なお、この本は、入社4年目の唐沢潤くんと三田さゆりさん、それに彼らが勤める総合文具メーカー「タチキ・コーポレーション」の人事研修講師として招かれている瀬木先生の講義と講義室の会話で進みます。会話をふんだんに用いたのは、「質問力」が、教科書的に書かれた書き言葉では伝えにくいから。皆さんにも3人の会話に入った気分で学んでもらおうと考えたからです。


 それでは「質問力」で、あなたの人生を変える旅に出かけましょう。

ひきたよしあき

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