【この本は、3人のために書きました】
① 自己肯定感を上げたい人。
② 他者承認願望を抜け出したい人。
③ 他者否定にくじけない自分になりたい人。
01 他者承認を求めることで、
奴隷になる。
「自己肯定感」と言われても、いったい何なのか、よくわかりません。
言葉を定義する時は、反対語を考えることで言葉の定義が決まります。
「自己肯定感」の反対は、「他者承認」です。
情報化社会は、他者承認社会です。
情報化社会になる前は、他者承認をもらおうと思ってももらえませんでした。
会う人が圧倒的に少ないのです。
情報化社会では、大勢の人に「いいね!」をもらえます。
他者承認が手に入りやすい時代になって、すべての基準が他者承認基準になったのです。
ひと昔前は、唯一の基準が偏差値でした。
それすらも「悪」と思われていました。
すべての教育における悪は偏差値で、その前は「受験が悪い」と言われていたのです。
他者承認が出てきてから、「偏差値」という言葉は消えました。
他者承認を求めることは、結果として、他者の奴隷になることです。
他者にいかに嫌われないかということが、他者承認です。
嫌われない努力は疲れるのです。
「疲れる」→「アイデアが浮かばない」→「人の役に立てない」→「『あいつは使えない』と言われて落ち込む」→「ますます疲れる」→「ますます前向きなアイデアが浮かばない」という負のスパイラルへ入っていきます。
自己肯定感が下がるのは、心が疲労しているからです。
体の疲労と同じように、心も疲労します。
心の疲労をできるだけ省エネして、頭脳や神経労働に使うエネルギーを残しておくことが大切です。
そのためには、他者承認に割いているエネルギーを最小限にします。
もしくは、ゼロにします。
それだけで自己肯定感が上がっていくのです。
自己肯定感が一瞬で上がる01
他者承認より、自己肯定感を持とう。