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トップ3%の人は、「これ」を必ずやっている 上司と組織を動かす「フォロワーシップ」
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ビジネス
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はじめに──会社が「手放したくない」と思う人が、必ず持っているもの

『トップ3%の人は、「これ」を必ずやっている 上司と組織を動かす「フォロワーシップ」』
[著]伊庭正康 [発行]PHP研究所


読了目安時間:6分
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⦿「フォロワーシップ」を知っていますか?


 この本は、何もこの時代に、わざわざ出世を目指すことを目的にした本でもなければ、自分を押し殺してイエスマンになってまで会社から求められる人材になりましょう、といった本でも、全くありません。


 もっとスマートに自分らしさを貫き、それでいて会社にとってなくてはならない存在になる──そんな高い次元で、「自分らしさ」と「組織人としての影響力」のバランスをとる方法を紹介するものです。



 そして、その鍵は、「フォロワーシップ」にあります。


 フォロワーシップとは、上司の「至らない点」や「見えていない点」があれば、積極的にサポートし、組織を良くするために影響力を発揮するスキルのことを言います。決して、(そん)(たく)することやイエスマンになるといったことではありません。


「仕える」のではなく、「支える」──。



 それが、フォロワーシップの基本姿勢。カーネギーメロン大学のロバート・ケリー教授の著書『The Power of Followership』(邦訳『指導力革命―リーダーシップからフォロワーシップへ』牧野昇訳/プレジデント社)によって注目を浴びた、アカデミックな裏付けのあるグローバルスキルです。


 今では、選抜型リーダー開発の必須科目と言っても過言ではないくらいに広まっています。


⦿「3%の人」しか知らないなんて、もったいない!


 でも、残念に思うことがあります。


 日本では、そのフォロワーシップを一部の人しか知らない、といった状況にあるのです。


 私が講師を務めるフォロワーシップ研修でも聞くようにしているのですが、これまで約5000人に確認しましたが、知っているのはわずかに3%程度。そのため、実践している人もやはり3%程度しかいないのが実情なのです。



 フォロワーシップを知らないために、会社や上司に対して無用なストレスを感じたり、改善できる簡単な問題なのに「言っても仕方ない」とあきらめてしまっている……。そんなケースがいかに多いことか。



 だからこそ、思います。


 職場には、たくさんの複雑な問題がある。


 誰かがやってくれると思うと何一つ解決しない。


 でも、誰かがちょっと動くだけで大きく動く。


 だとするなら、職場の全員が知るべきではないのか、と。


 


 まずは、フォロワーシップを知っていただきたい──。


 それがこの本を書いた動機です。


⦿人事考課が良くても、チャンスに恵まれない理由


 とはいえ、白状しますと、かつての私もフォロワーシップを知りませんでした。


 知ったのは、管理職になってからでした。


 でも、管理職になってからでは遅い。それが、私の実感です。



 それまでの私は、どこかで「やることはやる。でも、自分は自分、会社は会社」と少し割り切っているところがありました。


 20代の頃、そう思わないと不安になる、そんな時代の空気も影響していました。



 勤めていた会社(リクルート)が、一夜にしてスーパーのダイエーに買収されたこともありました。職場に「フォルクス当時はダイエー系列だったステーキ店)」の割引券が配布された時は、会社とは実に不確かで(はかな)い存在だと、痛感しました。



 山一證券、三洋証券、北海道拓殖銀行などが相次いで倒産したのもこの頃です。


 誰もが知る大手企業が一夜にしてなくなる、そんなニュースを見続ければ、そりゃ「自分のことは自分で」と考えるのが自然の流れでしょう。会社と距離をとるのが、新しいスマートさだったのです。



 でも、この考えでは、「なくてはならない人材」になるには、限界があります。


 おのずと、職場への関与、事業への関与が少なくなるため、たとえ人事考課が良かったとしても、次第にチャンスに恵まれないといった状況になるのです。


 会社や上司からみると、「物足りないヤツ」と映って当然です(私は、自分が管理職になって、上司はそのように思うということに気づきました)



 かつて上司からこう言われたことがあります。


「遠慮するなよ。もっと来ていいんだよ」と。



 フォロワーシップがわかる人には、すぐに理解できる上司のリクエストです。


 でも、当時の私には意味がわかりませんでした。


 後から思うと、たくさんの分岐路で、チャンスを失っていたことに気づきます。


⦿「組織に対するスタンス」を決めておくべきタイミング

「会社のために滅私奉公しましょう」と言うつもりは、1ミリもありません。


 そんな無責任な“古い精神論”は書いてはいけない、とすら思っています。



 次の言葉(※①)からも、確実に新しい時代が来ていることを実感します。


「雇用をずっと続けている企業へのインセンティブがあまりない」

(トヨタ自動車 豊田章男社長)

「企業からみると(従業員を)一生雇い続ける保証書を持っているわけではない」

(経団連 中西宏明会長)

※①『日本経済新聞 電子版』(2019年5月13日)



 評論家や学者が言っているのではなく、日本を代表する経済人が、このような発言をしたことは重く捉えるべきでしょう。こうした言葉によって、多くの会社が「終身雇用を約束しなくてもいい」という免罪符を手に入れたわけです。



 だからこそ、これからの不確実な時代を生きるビジネスパーソンは、「組織に対するスタンス」を決めておくべきタイミングなのではないでしょうか。


⦿「滅私奉公」でもなく、「会社と距離を置く」でもなく


 では、いかなるスタンスをとるべきか。



 滅私奉公に徹し、「忠誠を誓う」のでもなく、


 会社は会社と「距離を置く」のでもなく、


 ミスをしないように「安全な道」をとるのでもなく、


 上司の言うことは絶対と「イエスマン」になるのでもなく、


 ましてや、会社の「愚痴を言い合う(たみ)」になるのでもないでしょう。



 もはや、正解は1つしかありません。


 それが、この本であなたに提案したいことです。


 よりあなたらしく、そしてスマートに組織に影響力を発揮する存在になる、それこそが正解でしょう。


 そして、その鍵こそが、フォロワーシップを発揮することなのです。


「役職がついていないから」「年齢が低いから」といったことは関係ありません


 むしろそんな時こそ、フォロワーシップを発揮するべきタイミングです。


 少なくとも役職は、身分ではなく、「ロール(役割)」です。


⦿組織の成功は、「部下」にかかっている


 ロバート・ケリー教授は言っています。



 組織の成功の8割は、部下のフォロワーシップによるものだ、と。



 つまり、組織の成功は(上司ではなく)部下の主体性にかかっている、というわけです。


 そんな主体性を発揮する部下は会社が放っておきませんし、実のところ、ほかの会社も放っておかないものです。



 そして、最後に。


 この本では、経験談や主観的な精神論や観念論に陥らないよう、ロバート・ケリー教授の著書『The Power of Followership』の理論をベースにしながら、今の日本の職場の実情に合わせ、アレンジをして紹介していきます。


 フォロワーシップ理論の源流を学びたい方の一助になればとも思っています。



 この本が、これからの働き方のヒントになれば幸いです。


株式会社らしさラボ代表取締役・研修トレーナー 伊庭正康

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