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悔しがる力 弟子・藤井聡太の思考法
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生き方・教養
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おわりに──たゆまぬ努力を楽しめれば一流

『悔しがる力 弟子・藤井聡太の思考法』
[著]杉本昌隆 [発行]PHP研究所


読了目安時間:2分
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 努力し続ける人は強いものです。藤井聡太七段を見ているとそれを感じます。


 人をこの言葉で(くく)ってしまうのはあまり好きではありませんが、藤井が持っているさまざまなもの、間違いなくそれは「天賦の才」でしょう。


 歩み続ける才能あふれる若者、それを追うもの。指導者はそれぞれに対してどのように接するべきなのか。藤井を頼もしく思った時、棋士を目指して必死になっている他の弟子を(うれ)う時、必ずこのテーマが自分の中にありました。


 若者と年長者の適度な距離感。その答えはきっとないのでしょう。将棋に正解がないように、人と人の付き合いにも正解は見つからないのかもしれません。


 ただ、自分が指導者でなく「追うもの」の立場になった時、初めて心の底から弟子に共感し、理解できたことがいくつもありました。これは自分にとっても大きな収穫でした。


 二〇一九年、私は苦しみながら昇級を手に入れました。


 藤井は好奇心を持って、のびのびと取り組みながら数々の記録を成し遂げました。


 たゆまぬ努力を「楽しめる」ことは勝負師として重要な要素です。これも藤井の才能の一つなのでしょう。私もそんな心境を目指したいものです。


 根底にある「将棋を強くなりたい気持ち」は皆同じです。それがある限り、どれだけ年齢差があっても立場が違っても、私たちは同じ志を持つ「同志」です。


 二〇一九年十一月十九日、藤井は王将戦の挑戦者決定戦で広瀬章人竜王に敗れ、挑戦権獲得の機を()がしました。あと一歩で届くところだった大きなチャンスを逃がしたわけですから、藤井自身は悔しい思いを味わっているでしょう。


 ただそれは「本当は勝てたはずだ」と今ある自分を認めない悔しさであってはいけません。


 力不足という現実の自分を「受け入れる勇気」を持たなければ、悔しさを力にできないでしょう。そして悔しがる力を保つのが、「あきらめない気持ち」なのです。

「人生は紙一重」、成功も失敗も本当にわずかな差だとつくづく感じます。


 タイトル挑戦、そして獲得は「その時」がくれば自然にやってくるでしょう。


 ファンの方は長い目で応援していただきたいと思います。そして新たな藤井聡太のストーリーを楽しみにお待ちください。



 二〇二〇年一月

杉本 昌隆

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