『英語がニガテで高校時代に「E判定」だったボクが超有名大学へ進学しカリスマ英語講師になってTOEIC(R) L&Rテストで満点を89回もとった 超効率! 英語勉強法』
[著]森田鉄也
[発行]すばる舎
◆「書いて覚える」……実は非効率!
TOEICに出る単語を覚える際に、ノートにひたすら単語を書く人がいます。
もちろん、学校などで単語の意味を書くテストが出るならば、その覚え方でもよいとは思います。
書かないとどうしても覚えられないという人もいるでしょう。
大学受験などの記述テストを想定した勉強ならそれもアリですが、TOEICには「綴りを間違えずに単語を書きなさい」「意味を書きなさい」という問題は出てきません。
音で聞いて意味がわかればいい。
目で見て意味がわかればいい。
TOEICで問われることとずれた形の学習は時間がもったいないだけです。
一番は、市販の単語帳に徹底的に取り組むことでしょう。
まずは単語を見て日本語訳がパッと出てくるかをテストし覚えていく。その後、相性のよい語句や言い換えを覚える。
問題集を解きながら単語を覚える方もいますが、それよりも、出題傾向や難易度順などで1冊にまとまった単語帳を見るほうが効率的です。
本章でも、単語帳の使用を前提として勉強法をお伝えしていきます。
◆超キケン! 覚えた〈つもり〉現象
ここまで聞いて「じゃあ、見て覚えよう」と思う方がいるかもしれません。でも、1点注意があります。
それは、「覚えたつもり」にならないことです。
ボクが指導していた人の中に、単語と日本語訳を見るだけで覚えたつもりになる人がいました。
でもそれだけでは、テストの問題文の中で、覚えたはず(とカン違いしている)の単語を見ても、「わからない」となってしまうわけです。
日本語訳を隠して単語を答えられなければ、覚えたとは言えません。
その状態でテストを受けても、答えられない、わからない、解けないが頻発するだけです。
そうならないためには、覚えたかどうかを確認することです。
◆3万人に効果があった「グルグル勉強法」
ボクは単語を覚える際には、「グルグル勉強法」を使うように指導しています。
今まで何万人にもこの勉強法を教えたことで、単語力アップはもちろん、スコアアップを手にしていきました。
そのグルグル勉強法では、「問題形式にして覚えよう」と伝えています。やり方はとてもシンプルです。
「覚えられないものだけを繰り返す」
これだけです。
では詳しい手順を次項より見ていきましょう。