『[図解]宮本武蔵と「五輪書」 仕事に使える絶対不敗の法則』
[著]武田鏡村
[発行]PHP研究所
先手をとる三つの必勝法とは何か
◆懸・待・体々の先の「先手必勝」
武蔵は、闘いにおいて先手をとることの重大性をくり返し説いている。先手必勝といわれるように、先手をとることが勝負の分かれ目になるからである。武蔵は、先手をとる三つの策を示す。
懸の先──自分の方から攻めていく場合の先手のとり方。
待の先──相手がかかってきた場合の先手のとり方。
体々の先──自分の方と相手が同時にかかってきた場合の先手のとり方。
まず「懸の先」は、「仕懸ける先手」のことで、均衡を保って対峙しているとき、にわかに一気に鋭く攻めるものである。