『[図解]宮本武蔵と「五輪書」 仕事に使える絶対不敗の法則』
[著]武田鏡村
[発行]PHP研究所
形式・固定を捨てて実利を求めよ
◆東軍流の三宅軍兵衛との立合い
武蔵は「風の巻」で、他の兵法流派の欠点を指摘することで、自分があみだした「二天一流」の兵法の正しさを明確にしようとしている。
「風の巻」で説かれているポイントを要約すると、次のようになる。
・勝つための実利を第一に考えて、その周辺にある思考・形式・常識・権威など(実は、これが他流派の特徴となるものである)は、まったく無意味な飾り物である。
・二天一流は、勝つための、あらゆることを体得させ、実利を得るものである。
武蔵は、姫路城主の本多忠政(龍野城主の本多政朝とも)の家臣の三宅軍兵衛と立合ったという。