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論理的でありながら感情に訴える 大人の文章力(大和出版)
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ビジネス
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はじめに

『論理的でありながら感情に訴える 大人の文章力(大和出版)』
[著]齋藤孝 [発行]PHP研究所


読了目安時間:4分
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 ビジネス上の文章を書いていて、こんなふうにハタと困ったことはないでしょうか。



 心から本当に願っているんだけど、「心から本当にお願いいたします」とそのまま書いても気持ちが伝わらない

「思います」「思いました」「思います」と文末がワンパターンになってしまった


 どう言葉を選べば、キレている相手の怒りが収まるように詫びることができるのか。



 定型的な「ビジネス文書」の作成なら、困ることはありません。

「貴社よりのご注文品は、本日○○時に添付の納品書通り、すべて○○運送にてお送り申し上げました。ご査収のほどをお願い申し上げます」


 こんなテンプレートを呼び出し、○○を埋めればオーケーです。通常の仕事は、それで片がつくでしょう。


 しかし、重要な仕事は、そうはいきません。「頼む」「断る」「謝る」「提案する」などといった難易度の高い場面では、定型的な文書によって相手の「いいね!」を引き出せる確率は、かなり低くなるでしょう。


 仕事は人と人の関係の中で進みます。仕事を動かすには、どれだけ人の心を動かせるかがキモになるのです。


 自分の言葉で、オリジナルな表現をする必要があります。


 でも、どう書けばいいのか……?


 だから、ハタと困ったりするのです。



 学生時代はSNSなどで軽やかに文字を打っていた教え子たちが、就活中や就職後、最初にぶつかる壁も「ビジネス文章」です。


 それにも理由があります。


 ビジネス文章には、その人の知性や論理力、表現力や気配りといった能力が凝縮されるからです。たった1枚のペーパー、たった1通のメールで、それらが全部、相手にわかってしまいます。


 そして、相手の評価のよしあしは仕事の結果としてモロに自分に返ってきます


 仲間うちのおしゃべりだったSNSとのレベル差が身に迫り、壁を感じるのです。



 では、どうすればビジネス文章力を高めることができるのでしょうか。


 ()()を豊かにすることが一番です。


 では、語彙を豊かにするには? ちょっと遠回りのようですが、名著をたくさん読むのが王道です。同時に教養や知性も磨くことができます。


 ただ、「うーん、それはちょっと遠回りすぎ?」という人が多いかもしれません。


 そこで、まずは範囲をビジネスに必要な語彙に絞ることにしましょう。


 たとえば、「お願いします」を、「伏してお願いいたします」「なにとぞお力添え下さい」「知恵をお借りしたく存じます」「お骨折りいただけますでしょうか」などと使い分けられるレベルを目ざすのです。


 あるいは、「思います」「思います」の()(れつ)ではなく、「存じます」「拝察します」「見ております」「にらんでいます」「印象を受けます」がサラッと並ぶレベルです。


 文章力が格段に上がります。


 同時に、相手から「こいつはデキる」と思われるようになります。


 もちろんそれは、相手があなたの語彙の豊かさをいちいちチェックした結果ではありません。一読してなんとなく、「デキる」と感じるだけです。


 でも、その「なんとなく」が肝心なのです。


 それは、言葉が自然な形で相手の心に届いている証拠だからです。


 心に届く文章を書くことへのこだわりは、あなたのビジネス能力全体にブレークスルーを起こすでしょう。


「ビジネス上の文章はお堅く書くもの」という誤解は捨てましょう。それは「ビジネス文書」のことです。文書も文章も、「お堅く書く」のでなく、「伝わるように書く」ことに注意を払って下さい。

「論理的に書けば通るはず」という思い込みも改めましょう。たとえば組み立てブロックのレゴは何種類ものパーツが揃ってこそ、大きな作品を構築できます。同じように、語彙が豊かであってこそ、論理を堅固に、説得的に組み立てられるのです。

「それでも、語彙と聞くと身構えてしまう」人もいるでしょう。


 大丈夫です。語彙と聞くと、クイズのような難読語彙とか、なじみのない古語や伝統的和語を連想するから身構えるのだと思います。


 本書には、そういう「知っておいたほうがいいけど……範囲が広すぎ!」的な言葉は、基本的に登場しません。


 そのかわり、ビジネスで多用されるカタカナ語彙などはたっぷり解説しています。


 いわば、ファーストクラスではなく、最初からビジネスクラスを目ざすのです。


 どうでしょう? 少し肩の力が抜けて、うまく書ける気がしてきたのではないでしょうか。



 定型を踏まえていながら人間味があり、感情に訴える


 論理的で冷静でありながら、熱意や誠意が伝わってくる。

「考えてみよう」「いい返事をしよう」「会いたい」と相手の気持ちがスッと動く。


 そんな大人の文章力を、本書で身につけて下さい。


(さい)(とう)(たかし)

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