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カドを立てずに自分を通す 大人の言葉力(大和出版)
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ビジネス
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まえがき

『カドを立てずに自分を通す 大人の言葉力(大和出版)』
[著]齋藤孝 [発行]PHP研究所


読了目安時間:3分
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 第一線で長く活躍してきたAさんも、今は上司。若い部下に指示を出します。


× これをやっておいてくれ。



 部下たちの空気が一瞬だけ、微妙に動く。Aさんは気づきません。指示された部下は動き、仕事は進むので、とりあえずさしさわりはないのでしょう。


 一方、Bさんも上司として指示を出します。でも、言い方が少しだけ違う。


 これをやっておいてくれる?



 現代では、Bさんの言葉づかいが大人。Aさんのようなタイプは、「ちょっと煙たいな」と敬遠される恐れがあります。

「たった『る?』をつけるかどうかに、意味があるのか。若い人に()びなくていい」


 Aさんは、そう言うかもしれません。


 いえいえ。言葉づかいは心づかい、そして人づかい。昔は普通だった言葉が、今は結構、横暴な印象に変わってしまっていることに気づくべきです。


 あまりに()(とん)(ちゃく)だと嫌われ始め、十数年後は、「頑固老人」扱いされているかもしれません。


 媚びても人は動かせないことぐらい、Bさんも知っています。時代に息を合わせて、人を上手に動かしているだけなのです。



 平成の三十年間は、人間関係が洗練され、ソフトになるためにあったといえるくらいの大きな変化をもたらしました。それは、価値観や行動様式の変化につながり、言葉に集約されていきます。


 たとえば「議論」。かつては深みのある言葉でした。知恵を結集して現状を打開する。そんなポジティブなイメージです。でも、今はネガティブ。「感情的な対立を深めるだけ」「そんな時間があるなら、アイデアを出そうよ」という人が多数派です。

「叱る」もそう。かつての「怒ってもいい。情熱は必ず通じる」は、「感情で怒るな。理性的に叱ろう」に変わりました。それも、「叱らず、教えるほうが効果的」に変化し、今では、「叱るは死語である」と言われ始めています。


 昭和から平成、令和と、時代時代の大学生や卒業生に長く接してきた私には、そのように思えます。



 さて、冒頭のAさん、Bさん。二人の違いは、能力や個性というより、「言葉力」の差にあるでしょう。Aさんに悪気はさらさらない。ただ、Bさんのように語尾をまろやかにするだけで、人柄の印象まで変わるのは事実。言葉づかいを変えれば、Aさんも、人との接し方が自然と軽やかになるはずです。


 心は言葉に表れる。逆にいえば、言葉を変えれば、心も態度も、おのずから変わっていくのです。それにつれて、人間関係も、ずっと安定していく。



 言葉の印象を変える方法は、たくさんあります。語尾は入門編。「否定語を使わない」「相手の言葉をズラしながら自分の話をする」など、ワザは豊富です。


 その中から、ビジネスシーンで使える重要なものをピックアップしました。言葉力を増強する、いいエクササイズになるでしょう。

「いや。自分には必要ないね」と思った人は、もしかすると、Aさんタイプかも。


 人間関係になんとなく「カド」を感じている、あらゆる方に、ぜひ読んでいただきたいと思います。


(さい)(とう)(たかし)


文中のマークは次のような意味あいです(編集部)

いい感じの大人の言葉づかい

違和感を与えかねない言い方

×違和感を与える昔風の言い方

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