『カドを立てずに自分を通す 大人の言葉力(大和出版)』
[著]齋藤孝
[発行]PHP研究所
私は二〇〇五年に『上機嫌の作法』という本を出し、二〇一八年には、『不機嫌は罪である』という、タイトルの強度が増した本を出しています。
それも時代の流れだったと思います。
昭和の頃は、不機嫌そうなおじさんでも、上司をやっていけました。部下が気にせずに、ついてきてくれたのです。もっとさかのぼれば、たとえば明治時代の文豪の写真を見ると、みんな不機嫌そうに見えたりします。