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「話す」は1割、「聞く」は9割(大和出版) どんな人とでも会話が途切れない究極の方法
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生き方・教養
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STEP4 ムリせずに会話がどんどん続く「つなぎの質問」

『「話す」は1割、「聞く」は9割(大和出版) どんな人とでも会話が途切れない究極の方法』
[著]丘村奈央子 [発行]PHP研究所


読了目安時間:27分
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 前掲の図で「よい会話」と「悪い会話」のパターンを紹介し、STEP3では会話の「きっかけ」に注目しました。STEP4では会話の「つなぎ」とそのとき展開する質問の作り方を解説します。



 そのために「悪い会話」を再度見直してみます。2人が交互に発言している状況ですが、実は「会話」が成り立っていない一問一答型です。


Aさん「好きな食べ物は何ですか」(質問1

Bさん「ホットケーキです」

Aさん「休日は何をしていますか」(質問2

Bさん「映画を観ます」

Aさん「どちらのご出身ですか」(質問3

Bさん「東京です」



 これがなぜ「会話」とは言えないのか。それはAさんがBさんの答えに全く反応していないからです。遅かれ早かれ話は盛り下がるでしょう。



 相手の質問に対し、的確な答えを探して言語化するのは実はとても手間のいる作業です。Bさんからすると、Aさんがせっかく自分に向けて質問をしてくれたので答えを懸命に探します。「食べ物は」と聞かれて「ああ甘い物がいいな、ホットケーキが好きだな」と考えて「ホットケーキです」と答えます。



 しかしAさんはBさんの「話を合わせよう」という努力に応えることなく、次なる別の質問を繰り出します。今度は「休日は?」というので、Bさんは再び記憶からいくつかの項目を思い出し、その中から選んで「映画を観ます」と答えます。


 Aさんはその答えもまた無視してしまうのです。


 そのうちBさんは「Aさんは自分の話を聞いてくれない人だ」と判断して、会話に本気で向かい合うのをやめてしまうでしょう。Bさんにとって何もメリットがないので、当然の成り行きです。



 人は、質問されたら相手が求めているであろう答えを一生懸命想像して答えます。


 でも、答えに何の反応もないと、果たしてこの答え方で合っているのか、この答えで相手が満足したのかどうか、さっぱり分かりません。


 先の会話をBさんの立場で考えると、せっかく答えても次の質問で全く違うジャンルに飛んでしまうので、Aさんが聞きたい内容と目的が分からずとても不安になります。



 また、回答の中身に反応がないという事実から、BさんはAさんのことを「私には関心がない人だ」と判断します


 直近の数往復のやり取りから想像すると、たとえBさんの好きな食べ物がホットケーキでもカツ丼でも、きっとAさんにとってはどちらでもよいことだと捉えます。どのみち中身に構わずに「休日は?」と次の質問に飛ぶ人だからです。



 Bさんが「Aさんは私に関心がない」「答えに反応がない」「何を聞きたいのか分からない」と感じたら、そこから先は本音で話そうと思いません。BさんがAさん相手にリラックスする可能性は非常に低くなります。



 難しいのは、Aさんも悪気があってこのパターンに陥るわけではない点です。


 果たしてこのときのAさんの心理はどうでしょうか。おそらくBさんの機嫌を損ねたいのではなく、やはり仲良くなりたいからこそ繰り出す質問なのです。



 このとき、Aさんは1つ大きな勘違いをしています。でも、それに気づき、考え方の歯車を逆に回し始めると「悪い会話」は「よい会話」に変えられます。


 さっそく、次の項目から説明しましょう。


POINT

反応のない聞き手には、詳しい話は返ってこない



 Aさんの大きな勘違いとは、会話をしている間の視点です。会話中のAさんは自分のほうへ視点が向いています


Aさん「好きな食べ物は何ですか」 → Bさん「ホットケーキです」



 このやり取りの間で、Aさんは何に集中しているでしょうか。おそらく「次に何を聞こう、どうすればよいだろう」と会話の成り行きと展開を考えています。


「自分はうまく会話できているだろうか」

「Bさんによい印象を与えられているだろうか」

「鋭い質問で感心されているだろうか」



 Aさんの気持ちも分かります。


 何とか見つけた最初の質問にBさんが答えてくれた、よかった。


 じゃあ次の質問はどうしようか、話をつなぐには何を聞こうか。


 口下手な人ほど焦ります。この気配りはよいことです。でも、そのせいで肝心の会話に集中できなくなっています。



 だからBさんが何を答えても反応できません。回答が頭の中に届いていないからです。次の言葉を考えているときに意識するのは自分の姿です

「ちゃんと聞いていると思わせるテクニックは何だっけ?」「途切れちゃダメだ!」と自分へ視点を向けて考えてしまい、また新しい質問を出します。


 そして苦労して考えた末の質問が、Bさんの答えとは全く違うところに飛んでいくのです。せっかくBさんが「ホットケーキです」と答えてくれたのに、AさんはAさんの思考の都合で「休みの日の話」にワープするのです。



 果たして私たちは何のために会話をしているのでしょうか。自分が会話上手であることを見せるためでしょうか。それとも「聞いている」というポーズを評価してもらおうとしているのでしょうか。

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