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本当に良い医者と病院の見抜き方、教えます。(大和出版) “患者の気持ちがわからない”お医者さんに当たらないために
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雑学
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はじめに もう、病院で不快な思いをしなくていい

『本当に良い医者と病院の見抜き方、教えます。(大和出版) “患者の気持ちがわからない”お医者さんに当たらないために』
[著]大塚篤司 [発行]PHP研究所


読了目安時間:5分
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 医者が発した言葉に傷ついた経験がある人は多いと思います。

「どうしてこんなにひどくなるまで放っておいたのですか」


 と、初対面で怒る医者。

「それは専門じゃないので他で聞いてください」


 と、質問を突っぱねる医者。

「その症状は老化現象です。諦めてください」


 と、開き直る医者。


 あなたは思うかもしれません。


 たとえ事実だとしても言い方ってものがあるでしょう、と。


 医者仲間を見ていても、「なんでそんなことを患者さんに言うんだろう?」と、思うような場面は多々あります。


 びっくりするかもしれませんが、ほとんどの医者は自分自身のことを良い医者だと思っています。


 あなたが頭に思い浮かべた嫌な医者も、自分では良い医者であると信じきっているに違いありません。


 少し考えてみてください。


 病院で嫌な思いをしたとき、あなたはその場で苦情を言えますか?


 お医者さんの説明が理解できないとき、正直に「わかりません」と言えますか?


 こんなこと言ったら嫌われるのではないだろうかと、不安になって言葉を飲み込んでいませんか?


 病院では、医者と患者の間にはコミュニケーション・エラーが発生しています。


 そしてその多くは、医者側に問題があると思っています。



 ぼくはこれまで1万人以上のアトピー性皮膚炎の患者さんを診て、進行した皮膚がんの患者さんの治療をしてきました。


 大学病院で勤務しているため、基礎研究もしてきました。


 天才と呼ばれる人たちと仕事をしましたし、絶対に敵わない実力を持つ医者も見てきました。素晴らしい人格者の先生もいました。


 一方で、この人には診てほしくないな、と思う医者もいました。


 言葉は悪いですが、変人と感じるような医者にも会いました。


 少し前から病院の仕事に加え、日常診療の中で抱いた違和感や不合理な出来事を、インターネットのコラムやSNSで発信するようになりました。


 そこではじめて、病院や医者に不満を持つ患者さんの生の声を聞くことになりました。すると、ぼくが医者に対して感じていたことを、同じように感じている患者さんが多くいることに驚きました。


 病院で診療をしていると、不都合な意見はなかなか医者の耳に入ってきません。


 たとえ、患者さんに不快な思いをさせたとしても、患者さんは黙って医者のもとを離れていくだけです。


 その代わり、「ありがとうございました」「先生のおかげです」といった感謝の声を現場で聞くことになります。


 負のフィードバックはほとんど入らない医療現場では、多くの医者が自分自身のことを良い医者だと勘違いしたまま働いています。


 そんなお医者さんの世界を変えるのは大変なことです。


 ならば、少しでも病院で不快な思いをしないようにと、患者さんに向けて本を書くことにしました。



 どうしてこうも人の気持ちがわからないお医者さんが多いのだろうと、医者のぼくですら思います。


 そこで1章では、空気が読めないお医者さんたちの思考回路について分析しています。思考のパターンが理解できれば見えてくる対処法もあります。


 2章では、トンデモ医療の見分け方について解説しました。


 病院で嫌な思いをした結果、医療不信になってトンデモ医療に騙されてしまう患者さんが数多くいます。たとえ、医者の言動が頭にきても、自分の健康を危険に晒してほしくないという思いからこの章をまとめました。


 3章からは、自分を守るために身につけてほしい基礎知識を解説します。診療科の選び方や、テレビ・インターネットでの医療情報の見分け方を伝授します。デマに惑わされないように、また、デマを広めないように、知っておいてほしい知恵をまとめました。


 4章では、自分を守るための基本的な医学知識を解説しました。とくに間違った情報が広まりやすいアレルギーとがんに関して、一般の方(もしくは文系の方)でも理解できるように心がけて説明しました。


 5章はさらに踏み込んで、病院で嫌な思いをしないための具体的な方法についてまとめています。


 最後の6章は、健康に心配のある方、実際に病気で苦しんでいる方、家族・友人が病気である方に向けて、ぼくからのメッセージです。


 本書を読むことで、病院や医者で不快な思いをすることがぐっと減るのではないかと思います。


 なぜなら、本書に書いた内容は、ぼく自身が医者の世界で嫌な思いをしないように長年考え、工夫してきたライフハックだからです。



 さて、近年、リテラシーという言葉を目にすることが多くなりました。


 医療リテラシーとは、医療情報を適切に理解・解釈し、その知識を活用する力をいいます。


 医療リテラシーを高めることは、自分の健康を守るために必要なことだと思います。


 一方で、リテラシーを高めるだけでは得ることのできないものもあります。


 それは安心です。


 病気になり不安になったとき、安心を得るために必要なものは、医者との納得のいくコミュニケーションです。


 知識面での納得は、勉強すればわかります。つまり医療リテラシーを高めれば解決できる問題です。しかし、人間関係における納得は、相手を理解しないと得られないのではないでしょうか。


 お医者さんには、少し変わった人たちがいます。


 そんな変わり者のもとに、心配を抱えて足を運び安心を得るには、医者の思考回路を知っておかないといけません。また、医者のことがわからないと納得するコミュニケーションは取れません。


 本書では、お医者さんの特性についてぼくの知る限りのすべてを書きました。


 あなたがこの本をきっかけに、納得のいく医者と出会い、納得のいく治療が受けられることを心より願っています。



 それではさっそく本文をスタートしましょう。


大塚篤司

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