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本当に良い医者と病院の見抜き方、教えます。(大和出版) “患者の気持ちがわからない”お医者さんに当たらないために
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雑学
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5章 たったこれだけで、もう病院で嫌な思いをしない

『本当に良い医者と病院の見抜き方、教えます。(大和出版) “患者の気持ちがわからない”お医者さんに当たらないために』
[著]大塚篤司 [発行]PHP研究所


読了目安時間:15分
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注射が痛い医者がヤブ医者なわけではない


 これまで医者の選び方や医療の見極め方など、いろんな角度から掘り下げて話を進めてきました。


 専門的な知識を確かめる方法として「自分の病気の標準治療はなんですか?」と聞くことが有効という話もしました。


 では反対に、患者さん自身が「良いお医者さんを選ぶ基準」として間違っているポイントとはなんでしょうか。


 なんとなく世間で言われていることで、参考にすべきではない間違いとはなんでしょうか。



 そのひとつに「注射が痛くない」があります。


 結論から言うと、注射が痛いか痛くないかは医者の腕とはほとんど関係がありません。


 注射は打つ場所によって痛みの感じ方は違います。皮下に打つ注射と筋肉に打つ注射は痛みの感じ方が異なります。そして、皮下に打つか筋肉に打つかは医者が決めるわけではなく、薬によってすでに決まっています。


 注射を打つ針の太さでも痛みは変わります。


 細い針で注射をすれば当然痛みは少ないですし、太い針では痛みを強く感じます。注射によっては、最初から針の太さが決まっています。薬によって針の太さが違ったりします。


 さらに、注射薬に含まれる成分でも痛みの感じ方が違います。


 たとえば、ぼくが扱う注射の中でクエン酸緩衝液等の添加物が含まれているものは痛みを強く感じます。


 そうなると、どの医者が注射をしたかより、どの注射を医者がしたかによって痛みが変わります。


 痛いか痛くないか、というのは患者さんにとって切実でわかりやすい指標だと思います。



 それでも医療行為の中で、注射というのはほんの一部であって、そこだけで医者の良し悪しを決めてしまうのはもったいないことです。



 痛くないようにしてほしいという患者さんの気持ちはよくわかりますが、痛いか痛くないかで医療全体の質を判断すると、本当は腕の良い医者であるのに避けてしまうなど、患者さん自身が損をする危険性もあります。


後医は名医


 研修医として総合病院で勤務していた時の話です。

「先生、あの患者さん帯状疱疹(ヘルペスの一種)だったよ」


 研究会の懇親会であった開業医の先生が、耳元でこっそり教えてくれました。

「後医は名医だし、気にせずにね」


 医者の間ではよく使われる言葉です。



 最初に診た医者より、次に診た医者の方がより正確な診断ができ、良い治療ができる可能性があることを指します。


 ぼくの場合は、皮膚にぽつんと一個だけで来た皮疹を、ダニにかまれたものと診断してステロイドを出した患者さんが、数日後、ブツブツが広がって帯状疱疹と気がついたというものでした。


 その患者さんからしてみたら、ぼくは診断を間違えたヤブ医者ということになるでしょう。

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