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歴史探偵 昭和史をゆく
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第十七話 なごりの雪──昭和の終焉

『歴史探偵 昭和史をゆく』
[著]半藤一利 [発行]PHP研究所


読了目安時間:7分
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1、昭和天皇の三つの発言



 一九八九年一月七日、昭和天皇がご逝去されたとき、わたくしはテレビ朝日の追悼座談会にひっぱりだされて、長時間にわたって昭和という時代と昭和天皇について語った。あとで、もっとはっきり天皇の戦争責任について語ってほしかった、という注文を知人からいくつか聞かされた。


 そのことから昭和の激動を生きてきた人びとの心のうちに、この問題の重くのしかかっていることはよくわかった。第十六話ですでにふれたことではあるが、もう一言、余計な言を加えることにする。


 最低限で、戦争終結後に戦争責任にふれた昭和天皇の三つの発言を知っている。昭和二十年八月二十九日、内大臣木戸幸一にもらした「戦争責任者を連合国に引渡すのは真に苦痛にして忍び難きところなるが、自分が一人引受けて退位でもして納める訳には行かないだろうか」。それと、同じ年の九月二十六日、マッカーサー元帥に語ったという「責任はすべて私にある」「私の一身はどうなっても構わぬ」(この言葉には異論もあるが、定説に従っておく)。さらに昭和五十年の記者会見で「そういう言葉のあやについて、私はそういう文学方面をあまり研究していないのでよくわかりません」。前二者は『木戸日記』『マッカーサー回想記』が記し、後者は、わたくしたちの耳が聞いた。

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