読みたいトコだけ買える本。
犬耳書店
初めての方へ 記事一覧 無料登録 ログイン

犬耳書店はRenta!へ統合いたします

(2021/11/26 追記)

犬耳書店の作品をRenta!に順次移行します。
詳しくはこちらでご確認いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

0
-1
kiji
0
1
1297368
0
熱き心 寛斎の熱血語10カ条
2
0
0
0
0
0
0
ルポ・エッセイ
お気に入りとは?

お気に入りボタンを押すとお気に入りリストにこのページが追加されます。興味のあるページ・気になったページを後から確認するのに便利です。

お気に入り お気に入り
はじめに──夢を描かなければ、何も手に入らない

『熱き心 寛斎の熱血語10カ条』
[著]山本寛斎 [発行]PHP研究所


読了目安時間:5分
この記事が役に立った
0
| |
文字サイズ





 私たちの仲間である人間が、ロケットに乗って月へ行く……。今では誰も驚かないが、百年前のご先祖さまは、まさかそんな時代がやって来るとは想像もしなかっただろう。

「そんなことは夢物語だよ」と。


 たしかに、百年前に宇宙旅行など夢のまた夢だったに違いない。


 でも、誰かがその夢を追い続けたから、今がある。ジョン・F・ケネディが大統領の時、「アメリカ国民の諸君、あの月へ我々の仲間を送ろうではないか」と力強くスピーチしたのは有名な話である。

「前例がない」「できるわけがない」「夢の話だ」とされたことも、それを「やってみたい」「やれるはずだ」という私たちの仲間がいたからこそ、人類は進歩を手に入れた。


 今、この部屋には当たり前のようにテレビやパソコンがある。私が生まれて初めてテレビを見たのは小学生の後半のこと。お金持ちの家が買った白黒テレビで、近所の人たちと一緒に力道山のプロレスを眺めた頃からすれば、夢のようである。そして、携帯電話。携帯電話がこんなに目覚ましく普及するとは、二十年ほど前には、誰が想像しただろう。


 神さまが突然プレゼントしてくれたものではない。すべては、私たちの中の誰かが「こんなものがあったらいいな」「こんなことをしてみたいな」と夢見たもの。そして夢を追い続けたからこそ、この世に存在するものばかりである。


 つまり、今あるものは、あなたや私と同じ人間が、キョーレツに欲しいと願い、夢をふくらませ、狂ったように行動したからこそ形になり、実現したものばかりだ。別の言い方をすれば、夢を描かなければ、私たちは何も手に入れられなかったということである。


 夢の力とは、それほど大きなものなのだ。

「どうせムリだ」「ダメに決まってる」「できっこない」


 そう思えば、そのとおりムリだし、ダメだし、できっこない。


 だが、夢を描いて、追い続け、それを欲しがって、欲しがって、とにかく実現するための行動を、それこそ二〇〇%、三〇〇%の情熱で行動すれば、その夢は間違いなく手に入る。人間のエネルギーの源は夢なのだ。


 それでは描いた夢を、具体的にはどうやって手に入れるのか? 分かりやすい例をあげて述べてみたい。


 今、私の身のまわりに何人かの若い女性がいて、そのうちの一人を私が好きになったとする。彼女をどうしても自分のものにしたいと思ったらどうするか?


 私なら考えつく限り、ありとあらゆることをして、自分の想いを伝えるだろう。

「好きだ」という告白は、声のボリュームを高め、身振り手振りも加えて全身で伝える。その女性に毎朝、必ず一輪の花を届ける。懸命にお金を貯めて宝石の大きいものをプレゼントする。あるいは、ご両親のところへ赴いて、私の情熱を伝えて欲しいと頼むかもしれない。とにかく「貴女が好きだ」という気持ちを、徹底的にすべてぶつける。


 すると、私の気持ちは確実に伝わるはずだ。


 これらの言語、身体、行動のすべてを称して、私は「熱血語」と呼んでいる。

「熱血語」は、年代や性別が違っても、肌の色が違っても、文化や宗教が違っても、世界中で通じる共通の言葉。私たちが「こうしたい」「ああしたい」「あれが欲しい」と夢を描いた時は、この「熱血語」を使えば必ず実現すると私は考えている。「熱血語」は夢を叶える武器なのだ。


 ただし、もう一度言わせて欲しい。女性に対してなら「貴女が好きだ。本当に全人生を一緒にいたい」という気持ちがあってこそ、「熱血語」は初めて強いパワーを放つ。でも、本当に欲しいと思っていなければ「熱血語」は通じないし、その言葉に魂は込められない。


 夢も同じ。とにかく欲しがって、欲しがって、必死に取りに行こうと思わなければ「熱血語」は語れないのである。


 山本寛斎、六十余歳──。


 私自身も夢を描いては一個一個手に入れてきた。小さな夢もあれば、大きな夢もあった。もちろん失敗もした、挫折もした。借金取りに囲まれて「そろばん玉の上に正座しろ!」と屈辱の言葉を浴びせられたこともあった。


 そんな辛い時に私を支えたのが、この本で紹介する「熱血語」だ。


 夢を描き、ひたすら欲しがり、とっとと行動し、想いを激しく訴える時、どうやら私の目ん玉はキラキラと光るようである。その眼光に共鳴して「一緒にやろう!」とたくさんの人々のエネルギーが集結する。


 私はさらなる夢を追い続けていく。私の「熱血語」が読者のみなさんの心に火をつけ、夢を実現させるパワーになればと切望して、この本を書かせていただいた。


 日本は世界の中で最も豊かで、便利な国になった。にもかかわらず、日本人はいつも、うつむき加減で自信のない国民のように見えてしまう。なりふりかまわずガムシャラに、ひたむきに、欲しいものを取ろうとする(どん)(よく)さを、どこかに置き忘れてしまったようにも思える。


 そんな今だからこそ、この身にたぎる「熱き心」を語らせていただいた。次の時代に活躍するみなさんに少しでもお役に立てれば幸いだ。



 二〇〇八年三月

山本寛斎

この記事は役に立ちましたか?

役に立った
0
残り:0文字/本文:2044文字
この記事を買った人はこれも買っています
      この記事を収録している本
      この本で最も売れている記事
      レビューを書くレビューを書く

      レビューを書いてポイントゲット!【詳細はこちら】

      この本の目次