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京都人の舌つづみ
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湯豆腐の話

『京都人の舌つづみ』
[著]吉岡幸雄 [発行]PHP研究所


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 私の工房は洛南にあたる伏見にあって、仕事が忙しいと、そこに籠りきる。


 このあたりの住民は、わずか電車で二十分ほどの京都市中の繁華街に行くことを「京へ行く」という。洛中洛外という区別は、現代にもつながっていて、洛外に住む人たちは、京の街へ出向くことはかなり遠出するという感覚があるのだ。


 私が「京に行った」ある日、街には冬の気配がせまっていた。鴨川の丸太町にかかる大橋を渡るときに、北山のほうに眼をやると、低い山脈が重なりあっていて、それが薄墨色の(うん)(げん)になって、そこにはもう初雪が舞っているようであった。車から降りると、厳しい寒さが肌に伝わってきた。

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