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安定的に利益を出せる 先回りイベント株投資
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経済・金融
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第3章 「インデックス買い」への先回り投資をとことん極める!

『安定的に利益を出せる 先回りイベント株投資』
[著]柳橋義昭 [発行]すばる舎


読了目安時間:47分
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「インデックス買い」にもいろいろある


 

基本は機関投資家の売買への先回り


 


 この章では、「インデックス買いへの先回り」の方法について詳しく解説していきます。


 第1章でも述べたように、特定の指数(インデックス)に連動するよう設計された投資信託では、その指数の組み入れ銘柄に変化があったとき、これらの投資信託の運用担当者(ファンドマネージャー)がその変化に応じて、機械的に特定の株を購入します。「インデックス買い」とは、そうした動きやそれによって株式市場で生じる買い圧力を示した言葉です。

「インデックス買いへの先回り投資」では、こうした大口の投資家の動きに先回りすることを目指します。


 ファンドマネージャーは、たとえ先回りされることを知っていても、それぞれの投資信託で事前に決められたルールどおりに売買しなければなりません。そのため、それらのルールを事前に把握してタイミングよく売買できれば、高い確率で利益を得られるのです。


 

詳細まで知っている人は少ないから、熟知すればアドバンテージになる


 


 こうしたインデックス買いの存在や、その基本的な仕組みは、投資雑誌や投資系のブログなどでもよく触れられるので、個人投資家のあいだでは比較的知られています。


 しかし、それぞれのインデックスごとに、具体的にいつ買って、いつ売ればよいのかまで把握している人は、実はそれほどいません


 また、TOPIXのインデックス買いについては多少知っていたとしても、ほかにも狙える指数があることまでは知らない人がほとんどのはずです。


 


 周期性があり、勝率も高いために、これらの投資手法は私も日常的に実践しています。


 ここではそれぞれのインデックスごとに、すぐに実践できるレベルまで噛み砕いて先回りの方法を解説していきます。しっかり身につけて、組み合わせて実践することで、着実な利益獲得を目指してください。


まずは、チャンスがもっとも多い「TOPIX買い」をマスターする


 


 インデックス買いへの先回りを狙っていくなら、何はともあれ、まずは「TOPIX買い」の手法をマスターしましょう。


 この手法はほぼ毎月イベントが発生するので、狙っていける収益機会も多く、第2章で紹介した「株主優待先回り買い」と組み合わせることで、日々のイベント投資の基盤にできます。


 

毎月、投資のチャンスが生まれる


 


 そもそもTOPIXとは、 「Tokyo Stock Price Index」の略で、日本語では「東証株価指数」と呼ばれる株価指数のことです。


 東証一部に上場している銘柄の合計時価総額を評価するためにつくられた指数で、「日経平均株価指数」と並んで、日本の経済状況を表す代表的な株価指数として知られています。


 なお、日経平均株価指数との最大の違いは、日経平均株価指数が東証一部上場企業のなかから選ばれた一部の銘柄(225銘柄)だけで構成されているのに対し、TOPIXは東証一部に上場している銘柄すべてで構成されている点です。


 東証一部への上場全銘柄について、時価総額の合計を終値で評価し、基準日である1968年1月4日の時価総額を100として指数化し、現在値を表しています(現在は浮動株基準)。


 算出・公表しているのは東京証券取引所で、新規上場や上場廃止、増資や減資、企業分割などがあったときには、適宜修正が加えられます(これを「リバランス」と呼びます)。


 


 ところで現在、東京証券取引所には、大きく分けて次図に示した4種類の市場があります(2020年3月31日時点)。


 このうち「東証一部」はもっとも権威のある市場で、一部に上場している企業は相応の社会的信用を手にできます。もちろんその分、社会的な責任も伴いますが、採用や金融機関からの融資の面で大いに有利になりますから、多くの企業が一部上場を目指します。

「東証二部」はある意味では、そうした一部上場への準備段階的な位置づけの市場です。


 さらに、「マザーズ」は成長いちじるしい新興企業向けの市場で、「ジャスダック」は多様な企業向けの市場、という位置づけになっています。*3

他市場からの昇格が多い


 


 さて、TOPIXが示している東証一部全銘柄の時価総額は、東証一部に上場している銘柄の数が変われば計算の際の基準が変わるため、「リバランス」が行われます。


 そして、東証一部上場の銘柄数が変わるシチュエーションとは、大きく分ければ次の3つの状況に絞られます。


 

① 東証二部やマザーズ、ジャスダック、あるいは地方市場などの別の市場から、東証一部へと昇格した企業があった場合

② IPOで東証一部に直接上場した企業があった場合

③ M&Aや粉飾決算などによって、上場廃止や東証二部への降格をした企業があった場合


 


 このうち比較的数が多いのは、①の昇格のケースです。


 次の表に、2019年中の東証一部への昇格と、直接新規上場の銘柄数、および上場廃止や降格した銘柄の数をまとめていますが、圧倒的に昇格のケースが多いのがわかるでしょう。2019年に限れば、毎月最低でも1件は昇格が発生していましたし、多い月には10件を超える昇格が行われています。ほかの年についても、同様の傾向があります。

よって、まずはこのイベントへの先回りを狙っていくのが得策でしょう。

イベントの発生日から逆算する


 


 さて、そのように他市場から東証一部に昇格した銘柄は、TOPIXの構成銘柄に組み込まれることになりますが、東証一部へ上場してすぐに組み込まれるわけではありません。


 ここをしっかり理解していない人が多いのですが、東証一部に昇格した銘柄がTOPIXに組み込まれるのは、原則として昇格した月の翌月末です。


 そのため、各インデックスファンドの運用担当者も、原則として昇格月の翌月末までにこれらの銘柄を買い付けます。


 ちなみに、その際の値動きや出来高などを詳しく観察すると、月末の営業日当日に買うインデックスファンドと、数日前から仕込み始めるインデックスファンドの両方があるようです。あるいは同じインデックスファンドでも、購入する株数が多いので、数日に分けて購入しているのかもしれません。


 その後、東証一部への昇格の翌月末を過ぎると、翌営業日(つまり、昇格の翌々月の第一営業日)には、こうしたインデックス買いの圧力が消滅します。そのため、一転して当該銘柄の株価は値下がりすることになります。


 これが、〈TOPIXのリバランスに伴うインデックス買い〉の実像です(次図参照)。


 イベント前後のこうした値動きの傾向をしっかり把握できれば、とるべき方策も明らかになってきます。


 つまり、東証一部への昇格があったら、その翌月末から数えて10日~1週間ほど前までに、その昇格した銘柄の株を先回りして買っておきます。前日とか2~3日前だともう値上がりし切っていることが多いので、それよりも少し前に購入するのがポイントです。


 そして、月末の1~2営業日前には売却します。


 月末の最終営業日にまで引っ張ると、取引時間の途中でインデックス買いが終了してしまい、引けにかけて株価が下がってくることがよくあります。そのため、遅くとも前営業日のうちには売り抜けることを意識してください。


 このように、この手法では買うタイミングと売るタイミング、そしてどの銘柄を買うのかも、1~2ヶ月以上前から明確になっています。誰でも実践できる投資手法なのですが、非常に高い確率で毎回利益を狙えるでしょう。


 もちろん運悪く全体相場の急落などにタイミングが合ってしまったときには、負けることもあります。しかし、毎月同じ手法での投資を繰り返し、さらに昇格する銘柄を複数組み合わせて投資していくことで、全体としては安定的なリターンを手にできるはずです。


 

実例① エスプール(2471)


 


 実際に私が投資した事例を紹介しましょう。人材派遣やビジネスアウトソーシング事業などを手がけるエスプール(2471)です。


 同社は、2019年7月26日に東証二部から東証一部へと昇格しました。


 次の日足チャートは、同社の東証一部昇格が実施されてから、実際にTOPIXに組み入れられるまでの値動きを示しています。


 昇格時点の2600円前後から株価が徐々に値上がりしていき、TOPIXに採用される8月最終週の高値3015円にまで、順調に値上がりしていく様子がよくわかります。


 


 私は同社株について、TOPIX組み入れの13営業日前となる8月13日に、2682円で500株購入しました。投資金額は134万1000円でした。


 その後、月末の最終営業日の1日前となる8月29日に2980円で全株売却し、半月ほどの保有で14万9000円の利益を手にすることに成功しています。

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