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楽しくなければ成果は出ない
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なんでも面白がれる人が一番伸びる

『楽しくなければ成果は出ない』
[著]田中マイミ [発行]すばる舎


読了目安時間:7分
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◆面白がって仕事をしているか?


 


 ドン・キホーテや企業コンサル・コーチを通じて、多くの人を見てきました。


 その中で、結果が出る人と出にくい人の共通点がありました。


 そのひとつが「面白がって仕事をしているか」です。


 


 私は、仕事をしている人によく言う言葉があります。

「何か面白いことない?」です。


 いつも「別にありません」と答える人もいれば、「最近こんなことがあったんですよ~」と話し始める人もいます。ここで大事なのは、面白いことがあってもなくてもいいけれど、面白いことを探しているかどうかです。


 面白いという感情こそが、仕事や生きる上でもっとも大切なもののひとつだからです。そして、そのためには、「小さなことでも面白いと感じられる」メンタルであるかです。どんな小さなことでも面白くなれるようになると、それが仕事や人生において価値を感じやすくなります。


 なぜ、なんでも面白がれる人が強いのか。


 それは面白い仕事なんてほとんどないからです。企画書を書いたり、提案書を書いたり、営業をして誰かに物を売ったり……どんな仕事も9割は泥臭くて地味なもの。


 つまり、面白い仕事・面白くない仕事があるのではなく、仕事を面白がれる人・面白がれない人がいるだけ。面白がれる人がいて、はじめて面白い仕事になるのです。


 先にも述べた通り、人が仕事を楽しい・面白いと感じられると、すごいエネルギーが生まれます。仕事をするのが辛いと思っている人は生産性を上げようと思っても限度があります。でも仕事が楽しいと感じている人は、遊びに熱中する子供のように仕事をすることができるのです。


 

◆つまらないことに楽しさを見つけられるか?


 


 何より大事なのは、自分が楽しめているかどうかです。


 なぜなら、楽しんで仕事をしている人といると、一緒にいても楽しくなるから。


 私がドン・キホーテにいたときから、独立した今でも、大事にしていることは「楽しむ」「面白がる」こと。


 別の言い方をすれば、「ゲーム感覚で、遊ぶ意識で仕事をする」ことです。


 


 真面目にビジネスのことを考えれば、いかに効率的にタスクを処理するかという考えになりがちです。しかし、今の時代、こういった考えで仕事をしていても、成果は出なくなりました。


 日本企業が世界を席巻(せっけん)していた時代は、効率的に安く良いものを提供すれば勝つことができました。勤勉さ、真面目さが武器になったでしょう。


 


 しかし、今の時代はどうでしょうか。


 ほとんどアメリカの企業が席巻しています。クリエイティブに新しいこと、これまでになかったサービスを展開した企業が勝っています。


 自分が好きな分野に熱中しながら、既存のアイデアや慣習、過去の実績にとらわれないで仕事をするからこそ、成果が生まれるのです。


 


 私自身、ドン・キホーテで仕事をしていたときには、どうすれば楽しいか、どうなれば楽しいかだけを考えて仕事をしていました。


 ガチガチのマネジメント理論を学んだわけでもない私が、どのように会社の人財を育ててきたのか。それは「仕事が楽しい」と感じるチームづくりをしてきたことにあります。


 私はどんな仕事をしていても全員がクリエイティブになれる、と考えています。


 そのためには、何より、自分自身が仕事を楽しむこと。


 「仕事がつまらないなら、楽しくする」を徹底的に実践してきました。


 

◆ミラクルショッピングの秘密


 


 実際に私の例でお伝えしますね。


 入社当時、ドン・キホーテの部署構成は、大きく分けて総務部、店舗部という2つの本部があり、店舗部側に営業権限が任されていました。


 私は店舗部からスタートし、その後、時計や宝石などの高額商品や、アパレルを扱う売り場を任され、商品本部を起案し立ち上げました。


 軌道に乗せるまでに少し時間はかかりましたが、いろいろとカスタマイズをして売り上げを伸ばし、社内MVPを獲得できました。そのとき、もっとも力を入れたカスタマイズは、商品のディスプレイとPOP販促のオリジナリティや新商品の企画でした。


 


 ドン・キホーテでは、もともとダンボール陳列や商品を縦に積むディスプレイをしていました。そこに私が派手な装飾を加えて、現在のドン・キホーテならではのゴチャゴチャとしたジャングルのようなディスプレイにしていったのです。


 最初に私がカスタマイズしたのは、川崎店の高額商品やアパレル品の売り場。その一角だけ、異様に派手派手だったわけです(笑)。


 なぜ、そんな派手派手にしたかというと、「私が面白かった」から。


 実は、私が高校生のころ、自分の部屋を同じようにカスタマイズしていたことがきっかけでした。面白い空間ができると、そこにいるだけで楽しくなる、ということを高校生のころから感じていたことでした。


 ドン・キホーテでもそれを思い出しやってみたのです。


 自分で装飾用のモール材や造花、布などを買ってきて、脚立に乗って、とにかく自分が好きなように、鼻歌まじりでディスプレイしてみたのです。事前に完成イメージはなく、ここはこうすると面白いな、なんかいい感じかも、という感覚で作っていました。


 


 お客さんにしてみたら、「あの派手なコーナーは一体何なんだ?」と目を丸くする出来栄えだったはずです。もし私がお客なら、間違いなくそう思って、何の売り場なのかを確かめに行きます。その予想が的中して、実際にお客さんが集まって売り上げが伸び、最終的には年間売上800億円を超える部署になっていきました。


 


 はじめのうちはみんな、私のやり方を鼻で笑っていました。ほかの売り場の担当者にしたら、「変なことをやっているな」と思っていたに違いありません。


 ところが売り上げが伸びるにつれて、横目に見ていた担当者が真似をするようになりました。同時に売り上げを伸ばし、気づいたら店丸ごと派手なディスプレイになっていて、全体の売り上げも伸びていったのです。


 これ以降、ジャングルのようなディスプレイは、ドン・キホーテの店舗全体のディスプレイとして定着し、売り場ごとにディスプレイで個性を出していくスタンスになっていきました。


 

◆遊ぶように仕事をすると、成果が上がる


 


 ここでのポイントは、私が「いいアイデアを出そうとしたわけではない」ことです。


 企画でもなんでもそうですが、「いいアイデアを出そう」「どういうものがウケるのか」「どうしたら売れるだろう」……などと机に向かって考えても、所詮は他人ごと。


 いいアイデアは自分ごとになってはじめて、人に刺さるものが生まれるのです。


 「自分がクライアントやお客だったら、こんなの絶対面白い!」と自分が本気で面白い、楽しいと思えるかが鍵なのです。


 私自身、ディスプレイのアイデアを企画書にしたのではなく、「自分がこんなディスプレイに囲まれていたら楽しいな、お客さんも絶対に楽しいでしょ」と思って作っていったのです。


 自分が本気で楽しんでいることは、人に絶対伝わります。もちろん、社会や会社でやるわけですから、あまりひどい趣味などは実践できないでしょうが、自分が好きなこと、楽しいことというのは、意外と武器になるのです。


 


 こう言うと、「ドン・キホーテだからできたんだ」という人がいます。


 でも、そうではありません。


 たとえば、自分が「歌が好き」「ゴルフが好き」ということで、営業先で相手と仲良くなったりしているはずです。こういった、自分が楽しいことを、仕事においてより深く考え、楽しい時間を増やす企画をどんどんやってみることが大切です。


 それだけで、仕事のパフォーマンスは上がりますし、働くこと自体がどんどん楽しくなっていくはずです。


 


 結局、会社で評価される、会社でなくともビジネスの上で他人から評価される人というのは「おお! それ面白いね!」「何それ、すごくいいアイデアだね!」と、面白がってもらえるかです。


 それが人として面白がってもらえるのか、提案するアイデアや発想が面白いのか。どちらであっても大事なのは、自分自身が「本気で面白い」と思って仕事に取り組み、工夫をしながら楽しんで仕事をすることです。


 仕事なので、裁量の範囲の中で、こんな提案したら面白いかな、やってみたら喜んでくれるかなということを全力でやる。それだけです。その精度が高いか低いかはありますが、やっていけば自然と精度は上がっていくのですから。

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