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(2021/11/26 追記)

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変質する世界 ウィズコロナの経済と社会
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政治・社会
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はじめに

『変質する世界 ウィズコロナの経済と社会』
[編]Voice編集部 [発行]PHP研究所


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 二〇二〇年の幕開けを、はたしてどれだけの方が覚えているだろうか。同年一月三日、米軍の空爆によりイラン革命防衛隊・コッズ部隊のソレイマニ司令官が殺害された直後は、「第三次世界大戦の幕開けか」との報道もあった。しかしいまや往時の緊張感は消え去り、思い出すことすら難しい。中国・武漢に端を発する新型コロナウイルスが世界を覆い尽くし、いまなお混乱を招いているからだ。未知の感染症が、世の中の仕組みから空気までをまさしく一変させた。


 当初は新型コロナに対していかに対処すべきか、治療薬やワクチンはいつ開発されるかなどの議論が盛んであった。しかし私たちは、もはやこの感染症を少なくとも短期間では克服することが難しいことを知っている。すなわち、「アフターコロナ」ではなく「ウィズコロナ」、ないしは「新常態(ニューノーマル)」とも呼ばれる時代を生きる覚悟、そして意志が求められている。


 新型コロナ()という未曾有の危機に出合ったのちの世の中は、これまで以上の速度で変質し続けている。未来を見通すことはきわめて難しい。だからといって、思索を止めることが許されるだろうか。世界が劇的に変質していくのならば、日本と日本人ははたして、どのような経済や政治、そして社会の新しいかたちをめざすべきなのか。一人ひとりが決して借り物ではない「自分の言葉」で考えなくてはならないはずだ──。


 月刊『Voice』では、新型コロナが世界を襲って以来、毎号にわたり関連する特集・企画を掲載してきた。本書はその一部のインタビュー・論稿を中心にまとめたものだ。いずれも中長期的な視座で日本と世界の在り方を論じており、時を経ても多くの示唆を与える内容ゆえ、書籍というかたちでも世に問いたい。そんな思いから、PHP新書として刊行させていただく運びとなった。


 昨今、「書店に人が戻っている」という声を聞く頻度が増えた。SNSの爆発的な普及により情報が(はん)(らん)し、また世界がより複雑化する時代だからこそ、諸問題に対して時間をかけて向き合える「遅いメディア」、すなわち書籍・雑誌が逆説的に求められているのかもしれない。新型コロナ禍というまさに正解のないテーマを特集した『Voice』各号も、大きな反響をいただいた。


 私たちはどう生きるのか。なにを守り、なにを変えていくのか。どんな国や社会をめざしていくのか。そう(しん)()に問い続けてこそ、はじめて危機を(かて)にできるはずだ。各界を代表する識者の賛助のもとに()まれた本書が、その一助となることを願ってやまない。


月刊『Voice』編集長 水島隆介

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