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宇宙とつながる“お部屋の魔法” 生まれ変わったみたいに人生にいいことがいっぱい起こる本(大和出版)
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Chapter3 どんどん願いが叶うお部屋のつくり方

『宇宙とつながる“お部屋の魔法” 生まれ変わったみたいに人生にいいことがいっぱい起こる本(大和出版)』
[著]山田ヒロミ [発行]PHP研究所


読了目安時間:44分
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20 空間の通りに人は動く



 Chapter3とChapter4では、エピソードを交えながら「お部屋の魔法」のノウハウをお伝えします。そして、各項の最後に一つだけ、やるといいことをお勧めしますので、あなたにしっくりくる内容が見つかったら、ぜひ実践してみてくださいね。


まず、理想的な動き方を考えよう


 人には、空間の通りに動くという無意識の習性があります。この習性を活用して、日常の活動の場が“ありたい自分”の最高の舞台セットになるように意図して整えておくと、いつの間にか思う方向へ人生が進んでいることに気づきます。


 まず、理想的な動きを事前に予測して空間をつくるようにします。


 あなたは迷路で遊んだことがあるでしょうか。迷路に入ると「この壁さえなければ向こう側に抜けられて早く外に出られるのに」と思うことがあります。当然ですが、壁がないところしか通れないので、楽しみながらも行き止まりにイライラします。


 この壁の位置や長さは、企画段階で「迷路に入った人をどのくらいの時間滞在させて遊ばせるか」を決め、人の動きを考えてからつくられています。このように、あなたの家や会社やお店でも、人の動きを先に考えてから、部屋づくりや模様替えをしてください。この当たり前と思えることをやっていないために、イライラしたり、大切なことに思うように注力できなくなっていることがけっこうあります。


 このように、考えてみてください。


自由にらくがき、可視化のすすめ

①ありたい自分の理想の1日や、会社での理想の1日、お店の理想の1日を思い描きます。

・朝がどんなふうにスタートするか。

・どんなことにじっくり取り組んでいるか。

・その場所はどんな空間か。

・必要だけれども時短したい家事や雑務は、どんな快適さか、作業効率はどうか。

・何を誰と楽しんで大切にしているか。


②今いる部屋のことは忘れ、全く制限なしに、ありたい自分が1日を過ごしている空間を紙に自由にらくがきしてみます。


 描くことを躊躇(ちゅうちょ)しないで、らくがきをしてみてください。自分の心にあることを外に出して可視化してみる時間はとても貴重です。例えばイメージした通りのりんごを描く間は、ずっとりんごに集中しますよね。1分以上他のことを考えずに軽やかに詳細にイメージをすることができたら、それが現実に現れ始めます。描くこと自体が現実化に直結するからです。


 私たち、インテリアや建築に従事する者は、上手か下手かは関係なく、これをしないとクライアントの望みを現実にするいい仕事ができません。クライアントのイメージを目の前で描き、その通りのものを完成させて当然だと、あなたにもわかっていただけると思います(恥ずかしながら、実際には描かない人が多いのですが……)。


 建築やインテリアは、設計士やデザイナーが“無”の状態から依頼主の要望を想像してスケッチや図面に現し、工事を行うことで現実の世界に創造していきます。誰も「今“無”だから実現なんてできるはずない」とは思わず、「できる」と100%確信して物事にとりかかっています。これは、宇宙の法則そのままに近いプロセスですので、インテリアを変える模様替えは宇宙の法則をあなたにも実践して体験していただきやすいのです。


 どうしてもらくがきは無理! という場合は、ここでやめてしまわずに、インターネットで検索して、イメージに近い写真を見つけることから始めてみてください。検索している間ずっと他のことを考えずに軽やかに詳細に集中してイメージをすることができたら、同じ効果が期待できます。


ぼんやり見ている999万9964個の情報

③次に、普段は注意して見ておらず背景のようになっている壁面をあえて意識して、理想の空間のらくがきに描き加えてみましょう。

・壁に飾っている絵や書や芸術品など。

・窓から見える景色。

・全体的な家具の色調や何ふうといった趣味。


 実は、壁の見た目や窓の景色から知らず知らず影響を受けて、心や行動が変わっています。1秒間に1千万個近い情報が常にあなたに降り注いでいますが、そのすべてを認知すると脳がパンクしてしまうために、脳はその中から約36個しか認識しないしくみになっています。ところが、この時にキャッチしなかったはずの、背景の999万9964個の情報こそが、無意識に気持ちや行動に影響を与えているので、どんな影響を無意識に受け取りたいかを事前にあえて意識して、キャッチしたい情報を象徴するような絵や写真などを壁に配置しておくことで、知らず知らずに、思う方向へと動いていけることになります。


 つまり、空間通りに人が動くようにするためには、ありたい自分の最高の1日が充実するように、大切なことがしやすくなる家具の配置と、ぼんやり何気なく見る部屋の背景を整えることが大切です。



「人の幸せを願う」とうまくいく


 最後に、空間の通りに人が動く時になくてはならない、大切なポイントをお話ししましょう。


 レストランの入居が決まったコンクリートむき出しのがらんどうの空間で、工事担当者数名が打ち合わせをすることになりました。誰かが、部屋の中央に段ボール箱を1個置くと、みんながそこに集まり、段ボール箱をテーブルにして図面を広げ、寸法を書き込み、会話が進んでいきます。新居に家具が届く前にも、これと同じことがよく起こります。誰かが「お茶でも飲みたいね」と言いだして、「まだテーブルがないから、これを代わりにしましょう」と台になるものを置くと、しばらくの間そこが(だん)(らん)の中心になります。これは、自然なことだと思えますよね?


 この例は無為自然……作為的ではないあるがままの行動……です。無為自然につくられると、その空間の通りに人は動きます。


 お店などの計画は、家具などを置くことによって生まれる「動線」を意図的に描いてからつくります。レストランであれば、ゆったり滞在して欲しければ広く席を取り、短い滞在時間にしたい場合は狭く取ります。物販店では、商品をゆっくり見て欲しいところの動線はぐるぐる重ねて交差させ、キャッシャーに向かう動線はまっすぐに最短にします。このように、人の動きを作為的に計画してつくります。すると、空間の通りに人が動くはずですが、「人をうまく操作してやろう」と作為的な考えだけで計画すると、その結果、うまくいかないのです。


 この時に「どうしたらお客様に幸せになってもらえるか」を考えることで魔法が働き、空間の通りに人が動き始めます。「人の幸せを願う」というのが、実は宇宙とつながる魔法なのです。


巨匠ル・コルビジェの建築が教えてくれること


 2019年にフランスを訪れた際に、巨匠ル・コルビジェの建築を二つ見に行くことができました。ル・コルビジェは20世紀を代表する建築家の一人で、彼が提唱した近代都市(建築)の5原則を実現した「サヴォア邸」は大変有名です。


 森の中に建つその姿も、室内から見る景色も、息を飲むほど美しく、まるで時が止まったかのようです。ところが、日本語の音声ガイドを聞いていると、当時なかった大きなガラス窓を実現するために新技術を実現した陰では、「サヴォアさんからのクレームの手紙」が絶えず、もめていたというではありませんか。


 原因は、かなりの予算オーバーした上に、喘息を持つ子供がいるのにもかかわらず雨漏りがして湿っぽい家ができたことに対する怒りでした。この家は戦争で倉庫になったり、取り壊されそうになった末に、補修されて一般公開されるという運命をたどりました。



 もう一つ訪れた、通称ロンシャンの礼拝堂は、神を光で表現した芸術品のようで、愛や悟りを感じる空間でした。敷地内にある修道院では、今もなお修道女が教会とともに活動し、暮らしていました。


 ここから先は事実に基づいた、私の勝手な彼の心境の推測です。サヴォア邸が建った1931年頃、自身が提唱する「近代建築はこうあるべき」という考えが認められることを願っていたコルビジェは、依頼主の気持ちを十分に汲んで建築に取り入れることに心を配り切れませんでした。

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