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終わらない愛を手にいれる
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いつも他人と自分を比較してしまう人へ

『終わらない愛を手にいれる』
[著]大原敬子 [発行]PHP研究所


読了目安時間:3分
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分一人では悩みは生まれないと言います。なぜなら、自分だけが思うようにいかない、と思ったときに悩みは生まれるからです。


 そして、その悩みを、私たちはおうおうにして、他人との比較によって解消させるのです。


 考えてみると、悩む人は、「自分だけが……」と言って嘆き、それから「あの人にくらべたら、私の、こんな悩みくらいは取るに足らない」と慰めて、大事な一生を送っているのです。


 幼い頃、こんな話を聞かされました。



 ある日、カメの親が「私たちには、こんな立派な甲羅があるので、毎日安心して生きていけます」と子供に話しました。子供は「でも、甲羅が立派すぎて、背負っているには重すぎます」と言いました。しかし親は、子供に言い聞かせました。「何を言っているのです。重たいから立派なのです。軽かったら甲羅の役目を果たせません」。


 そんなある日、カメはアリと歩いていました。小さなアリは、ひたすら歩いているうちにカメを追い越してしまいました。


 するとカメの親が「なんということでしょう。あんなに小さなアリに負けるなんて。この甲羅がなければもっと速く歩けるのに」と嘆きました。


 それからというもの、「この甲羅があるからアリにまで負けてしまった。どうして、速く歩けないのだろう」と、自分の歩みの遅いのを嘆き悲しみました。そして今度は、空を見ては「鳥は空を飛べてうらやましい。もし鳥になれたら、私はどんなに幸せだろう」と鳥にあこがれ、地上では「ウサギは楽しそうに飛び跳ねている。せめてウサギの真似事でもできたら、どんなに楽しいか」と、自分とくらべては悲しむようになりました。


 そんなある日、スズメがカラスに狙われました。スズメは一目散にカメのところにやってきて「助けてください。あなたには立派な甲羅があります。その甲羅の下にかくまってください」とたのみました。


 カメは、いつの頃からか、あの立派な甲羅のあることを忘れていたのです。それどころか、この甲羅を憎んでさえいました。


 カメは、スズメを甲羅の下にかくまってあげました。そうすると、カラスはあきらめて飛び去っていきました。


 そのとき、カメは初めて、自分の甲羅の本当の価値に気づいたのです。今までは「立派である」と、観念だけでわかっていたのでした。


 あんなに子供たちに誇っていた甲羅の素晴らしさを、実感としてわかっていなかったのです。


 そして、もう一つ、生きるには自分を守る何かを持っていることが一番大事であると学んだのです。

なんともったいない歳月を送っていたのだろう。自分はこんなに素晴らしいものを神様からいただいていたのに。知っていると思ってうぬぼれていると、道を誤ることになってしまう」と深く反省したということです。



 私たちは、とかく「健康が一番」とか「幸せはお金ではない」などと、観念ではわかっていることがたくさんあります。


 しかし、そうした本当に大事なことへの感謝を忘れ、今、満たされないという、そのことに不満を抱きます。そしてそこから悩みがはじまるのです。けれども、もし、基本的に一番大事なものを(うしな)ったらどうでしょう。たとえば、病気になったとしたらどうでしょう。あなたは、きっとこう言うに違いありません。「お金も、名誉も、何もいらない。ただ、健康だけを返して」と。


 あなたの本当に大切なものはなんですか。

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