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反日的日本人の思想 国民を誤導した12人への告発状
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歴史
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第三章 日本罪悪論の海外宣伝マン・鶴見俊輔への告発状

『反日的日本人の思想 国民を誤導した12人への告発状』
[著]谷沢永一 [発行]PHP研究所


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「ソ連はすべて善、日本はすべて悪」の煽動者(デマゴーグ)




(つる)()(しゆん)(すけ)

大正11年生まれ。ハーバード大卒。京大、東工大助教授を経て同志社大教授。日本の経済発展を呪い、日本軍のシベリア抑留を当然とした。


百日の説法、()ひとつ、という(ことわざ)があります。共産主義ソ連がいかに()()(れい)()(ろう)しようとも、一〇年を越す五十万余の日本人シベリア抑留という理不尽な行為を、わが国びとはけっして忘れることができません。それは世界史上に(いま)だかつてない()()(どう)()(らち)な暴挙でした。しかし鶴見俊輔は断乎としてソ連を弁護します。当時のソ連は労働力の不足に悩んでいたのだから、日本人捕虜に強制労働を課すのは、ソ連人の知恵であったと言うのです。


“ソ連はすべて正しい”という説教


 昭和五十四年九月から翌年四月まで、(つる)()(しゆん)(すけ)は、国際交流基金の援助を受け、カナダのケベック州モントリオール市にあるマッギル大学で講義をしました。


 その講義の目的は、昭和年間の日本国民が、いかに愚かであり、いかに詰まらぬ行ないばかりして、いかに馬鹿な生き方をしたかということを、繰り返し、繰り返し、説明し、強調することでした。


 長い講義の全体を通じて、日本人にも、民族としての美しさや立派さがあったという(たぐ)いの言葉は、ついに一語たりともでてきません。日本国民は実に詰まらぬ、程度の低い、思考力に欠けて、見識のない連中であるという判定だけが、つぎからつぎへと申し立てられます。


 日本民族は世界で最も愚劣な非難すべき(やから)であったという(だん)(がい)が、まあ()きもせずえんえんと続くんですね。


 そこでご本人が得意気な筆致で記すところによれば、「これほど手ごたえのある聴衆を前にしたことは、それまでの私の大学の経験にはなかった」ということになります。つまりおおいにウケタという意味でしょうね。ご自分でわざわざおっしゃるまでもなく、まことにもってそりゃあそうでしょう。今やわが国はめざましい技術力による経済発展のゆえに、諸外国からあまり快くは思われておりません。人情の自然として、つまりは(ねた)まれ、ときには憎まれています。


 その日本から、わざわざやってきたひとりの日本人が、あしかけ八ヵ月もかけて、日本の悪口ばかりをとうとうと述べたててくれたのですから、聞いていてぞくぞくするほど嬉しいじゃありませんか。そうかそうか、日本人という奴らはそれほど詰まらん愚劣な連中なのか、外国人の聴衆は、気もはればれと胸のすく思いがしたことでしょう。講師としても狙ったとおりの大成功でしたねえ。


 さて、その講義を日本語に直したのが『戦時期日本の精神史─一九三一~一九四五─』(昭和57年5月24日・岩波書店)一巻です。副題の表記からもうかがえますように、日本の年号なんかけっして使わないぞ、という姿勢がはっきりしています。

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