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反日的日本人の思想 国民を誤導した12人への告発状
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歴史
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第八章 進歩的文化人の麻酔担当医・加藤周一への告発状

『反日的日本人の思想 国民を誤導した12人への告発状』
[著]谷沢永一 [発行]PHP研究所


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祖国をソ連に売り渡す“A級戦犯”




()(とう)(しゆう)(いち)

大正8年生まれ。東京帝大卒。医学博士。イェール大教授、上智大教授を歴任。反日的言辞を振り回す「朝日文化人」の筆頭格。


七つ下がりの雨はやまぬ、という(たと)えがあります。午後四時頃からしとしと()り出した雨が一晩中やまぬ場合が多いのと同じく、それまで堅物だった男が熟年に及んで始めた(ほう)(とう)は止まらない、という意味です。加藤周一は根っからの左翼ではないのですが、中年に達して、俺様ほどの者を全日本が最高の世論指導者(オピニオン・リーダー)として崇拝しないとは、世の中、なんだか間違っとる、と(うら)みの情がこみあげてきたせいでしょうか、みるみるうちに反日的日本人への道を突っ走りました。


売国奴の極み──「日本はソ連の従属国になるべきだ」


 わが国は共産主義ソ連の従属国になるべきだ、という聞く耳を疑わざるをえないほどの破天荒な提唱を、真正面から堂々と新聞紙上に公表した人物がいます。私の知るかぎり日本史上にもひじょうに珍しい、極端に卑屈な、売国奴の根性を丸出しにした発言でした。


 戦後五〇年、共産主義ソ連を手放しで礼賛し、ソ連の言うこと()すことはすべて正しく立派であると、口をきわめて共産主義ソ連を()めそやし謳歌した人は数えきれぬほどであります。しかしその人たちはせいぜいのところ、日本はソ連に見習うべきだと、あまり大声を出さず口ごもりながら言ったにすぎません。そして、わが国もできるだけ早く共産主義になったらいいなあと、いたって可憐な願いを控え目に唱えていたにとどまります。彼らは精神的にお百度を踏んで、共産主義という神様に手を合わせて、お祈りをしている程度でした。


 しかるに加藤(しゆう)(いち)だけは、そういう消極的なひっこみ思案の願望にとどまらず、大きく飛びだして跳躍して、今まで誰もそこまでは口にしなかった、従属論をとうとう持ちだしたのです。あるいはもともとこの人は、日本が大国に従属すればよいという空想を楽しむ性質(たち)の人なのかもしれません。ソ連従属論から一四年経った時点で、すなわち、神聖な共産主義ソ連が崩壊するに及んでは、今度は従属の相手を別に求めなければなりません。従属どころか、いっそ併合してもらったらいいというのですから、話は究極まで突っ走ります。



 抜本的対策は日米が合体して日本が米国の州になることだな。日米摩擦はなくなり、大統領の選挙権も生じる。カタカナ米語の好きな皆さんは、国語が二つになれば、うれしいでしょう。

(『朝日新聞』平成7年1月1日)



 ただし、この語調はひじょうに冷笑的ですから、「カタカナ米語の好きな皆さん」という言い方で加藤周一がはなはだしく見下している日本国民を、思いきって皮肉るための反語であると、言い逃れを用意しているのかもしれません。そして、日米安保体制を(あざ)(わら)う意向がこめられているのでしょう。いずれにせよ、日米協調を()しとしている日本人の全体を馬鹿にして、(ののし)るための発言であることは間違いありません。


 しかし昭和五十六年、ソ連がまだ健在であった時に執筆されたソ連従属論には一片のおふざけもなく、文章を一貫する真面目な調子から見て、完全に本気で真剣であること疑いを容れる余地がありません。

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