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シリコンバレー発 スキルの掛け算で年収が増える 複業の思考法
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第1章 働き方に、正解はありません。──シリコンバレー流「いいとこ取り」の働き方改革

『シリコンバレー発 スキルの掛け算で年収が増える 複業の思考法』
[著]酒井潤 [発行]PHP研究所


読了目安時間:35分
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 シリコンバレーと聞くと、みなさんは何を思い浮かべますか?



 GAFAをはじめとするITベンチャー企業がたくさん存在する。海が見えて、山もあり、絶景が見渡せる。西海岸のシーフードに恵まれ、食事もおいしい……。


 日本と比較すると、シリコンバレーには優れた点がたくさんあるように思っている方も多くいるでしょう。


 残念! シリコンバレーは多くの日本人がイメージするほど「キラキラ」したところではありません。


 道は汚くてガタガタ。いまだに電柱は木製。街中にも電波の届かない地域がある。車がないと、どこにも行けない。通勤・帰宅ラッシュ時は大渋滞……。しかも異常に物価が高く、家賃も(こう)(とう)しています。


 みなさんが思っているほど、シリコンバレーは素敵な環境ではないのです。少なくともインフラ面に限っていえば、日本が世界で飛び抜けて整っています。


 それでも、私がシリコンバレーで働き続けることを選択しているのはなぜか。


「シリコンバレーの“いいとこ”だけをいただいてしまおう」(たくら)んでいるからです。


 読者の多くには、「会社を辞めて独立する」「会社で会社員として働き続ける」という2つの選択肢しかないと思います。そこに、その中間の3つ目の選択肢、「いいとこ取りの働き方」を加えてみましょう。


 悪いところは目をつむり、いいとこだけに目を向ける働き方です。


 人には、ネガティブな面があると、それを理由に行動しないクセがあります。「うちは田舎だし、バスのダイヤが1時間に1本。できるだけ外出しないで家に(こも)ろう」

という人もいるでしょう。


 その習性を逆手にとり、あえて厳しい環境に飛び込むのです。意外にも、そうした環境も、「ムダ遣いしなくて済む」「静かに読書するには最高の条件」「これを機に体を(きた)えよう」など、よく見ると「いいとこ」がたくさんあります。



 自分がいるコミニティ内にいるとなかなかその土地の良さに気が付かないケースが多いです。そういうときは、一度その環境を離れてみて、外から冷静に観察するといいでしょう。そこでしか手に入らない特徴がきっと見つかるはずです。こうしたポジティブな条件だけを根こそぎゲットすればいいのです。

POINT

労働環境にはいいとこ、悪いところがある。自分のキャリアにとってプラスになる面を見るように心がけること。



 シリコンバレーのいいとこは、いうまでもなく、労働環境です。そして、世界標準以上の給与が得られることです。


 自分の境遇を「ライスワーク」と「ライフワーク」という表現に分けてみるとわかりやすいかもしれません。


 私はいまの仕事を「本業=ライスワーク」と割り切っています。意識的に給与の高い「ライスワーク」を作り、できるだけお金を稼ぐ。そのうえで戦略的に「ライフワーク」を構築していきます。


 手元のお金が増えれば、まず生活していくための選択肢が増えます。


 すると、家事や仕事をアウトソースできます。趣味にお金を費やすこともできるでしょう。そのようにして徐々にライスワークの割合を減らしていき、いずれライフワークを充実させるという作戦です。


 私の場合はサッカーが大好きなので、徐々に本業の割合をサッカー教室や選手サポート事業などに使う時間を増やしていきたいと考えています。同時に、家族との時間や趣味の時間を十分にとる。




 5060歳にもなって好きとは言えない仕事に時間を取られたくありません。ある程度、仕事を自由にコントロールできる状態でないと、いつまで経っても「心が豊かになった」とは感じないのです。

「豊かさ」の定義は人によって異なりますが、私にとっては、「どれだけ自由な時間をもてるか」です。


 先にシリコンバレーで効率良く稼ぎ、人生後半での自由な時間を手に入れようとしているのです。まさに「先行逃げ切りの人生」といってよいでしょう。

POINT

手元のお金を増やせば、生きるための選択肢が増える。その資金を元手に趣味や学びに投資をすれば、人生後半を(おう)()できる。



 給料で会社を選ぶことは間違っているでしょうか?


 私は、高い給料のためにシリコンバレーで働くことが決して悪いとは思いません。


 アメリカと日本の労働観の違いを見れば、その理由は明らかです。


 一般的に日本の労働者は「やりがい」を求めます。一方、アメリカの労働者にとって大事なのは「給与」です。豪遊したいからではなく、高い給料をもらっていれば単純に好きなことができるからです。


 アメリカ人には、「働くことは人生を豊かにするための投資である」という考え方が根底にあります。中学校で投資について学ぶ授業が行なわれるほどです。高い給与のために働くことに罪悪感をまったくもたないのです。

「そんなことはない。アメリカにはドネーション(寄付)文化が根付いており、他人や社会のために働いているのではないか」と思われる方もいるでしょう。


 それは勘違いです。


 彼らが寄付をする理由は、ほとんどの場合、税金対策です。それに加えて多額の寄付をすれば、たとえばスタジアムに自分の名前がつくといった社会的価値も大きい。十分すぎるメリットがあるから寄付しているだけです。


 日本で「世のため人のため」が美徳とされている一方で、寄付文化が根付かないのは、税制的価値も社会的価値も高くない(売名行為だと、逆に後ろ指を指されることもある)からではないでしょうか。


 繰り返しますが、社会や人のためにお金を使うのは、後回し。まずは自分が豊かな暮らしをするために、給料を稼ぐ。そのために仕事を選ぶのは何ら悪いことではないのです。

POINT

日本人は「やりがい」で仕事を選びがち。でも、世のため人のために尽くすためには、「お金」が必要になることを忘れてはならない。



 では、給与第一の働き方を続けたいかというと、そういうわけでもありません。


 日本人的な考え方と、アメリカ人的な考え方のちょうど「中間」の働き方。これが最強だと思っています。


 汗水()らして人のため、社会のために働くことに意義を見出す日本人的な考え方と、人を使って効率的に働き稼ぐアメリカ人的な考え方。「大金を稼ぐ」重要性を理解しながら、同時に「人のために働きたい」という想いをもつ。


 この相容れない2つの考え方をもち合わせるのです。

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