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第二章 ウンブリア 本当のアグリトゥリズモとは

『イタリア好きの好きなイタリア』
[著]松本浩明 [著] 萬田康文 [発行]イースト・プレス


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アグリトゥリズモの魅力



 ジュリオ・マンチーニはウンブリア州の「アグリトゥリズモ・サン・クリストフォロ」のオーナーだ。彼とは出会ってから十年弱だから、つきあいは短くない。


 ウンブリア州は、ローマのあるラツィオ州とフィレンツェのあるトスカーナ州の間、イタリアのほぼ中央部にある。州のほとんどが低い山岳地帯でおおわれていて、緑のハート(クオーレ・ヴェルデ)とも呼ばれるほど緑が豊かだから、アグリトゥリズモも盛んだ。


 アグリトゥリズモとは、農場にある宿泊施設のことだ。農家の離れを改築したものから、コテージ、プールを備えたものまで規模はさまざまだが、一般に宿泊費はリーズナブル。魅力はなんといっても自然の中で過ごせることだ。田舎暮らしをのんびりと楽しみながら、農業を体験することもできる。収穫された食材を使った郷土料理も楽しみのひとつだ。


 僕が初めてジュリオに会ったのは、二〇〇三年の九月。東京で開かれた旅行博でのことだった。彼はイタリアのブースで自分のアグリトゥリズモのPRをしていた。


 当時の日本では、アグリトゥリズモへの関心がやっと少しずつ高まりはじめたばかり。僕もその言葉だけは知っていて気になっていたので、彼に声をかけてみた。


 ジュリオは人懐っこい笑顔で、ユーモアを交えながら熱心に話してくれたから、次第にその話に引き込まれていったのを憶えている。


 その後もジュリオとは何度か日本で食事をしたりして、親交を深めていたが、彼のアグリトゥリズモをやっと訪ねることができたのは、二〇一一年六月のことだった。最後に会ってから、かれこれ五年もの歳月が過ぎていた。それでも再会したときにそのブランクを感じることはまったく無かったし、たれ目でシワシワの顔は、五年前のままだった。

「やっと来た!」


 うれしい気持ちがこみ上げてきたのを憶えている。



 三度目の訪問になる前回は、夏の盛りの八月半ば頃、プライベートで家族と一緒に行った。以前から家族を連れて来るように言われていたし、僕もぜひそうしたいと思っていたからだ。

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