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世の中がわかる「○○主義」の基礎知識
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生き方・教養
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Chapter2 正しい政治はどうしたらできるのか?

『世の中がわかる「○○主義」の基礎知識』
[著]吉岡友治 [発行]PHP研究所


読了目安時間:14分
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全体主義

民主主義

貴族政治

神権政治

ポピュリズム

独裁主義

議会主義

立憲主義


民主主義か? 民主制度か?


 民主主義と全体主義は逆の考えだと考える人は多い。実際、「全体主義を防ぐには、民主主義が大切だ」とか「民主主義を守れ! 全体主義を復活させるな!」などとよく言われる。民主主義は正義の味方、全体主義は悪の手先。だから、正しい政治とは民主主義を守ること、とつい思ってしまう。でも、話はそんなに簡単だろうか?


 全体主義は個人の自由や権利を犠牲にしても(国家)全体の利益をはかろうとする思想。英語でいうと totalitarianism と-ism がつくが、民主主義は democracy であり、-ism はつかない。そもそも民主主義は「主義-ism」ですらないわけだ。この-cracy の仲間にはたとえば aristocracy などがあって、「貴族政治」などと訳される。貴族が政治の権力を握るという制度のこと。神権政治(theocracy)なんてものもある。宗教の力で政治支配すること。つまり祭政一致。この伝でいうと、民主主義(democracy)は民衆(demos)が政治権力を握る制度。正確に訳すと「民主主義」ではなく、「民権政治」あるいは「民主制度」となる。民主主義は、民衆を尊重するヒューマニズムの思想というわけではなく、民衆に権力を預けるという政治システムのことなのだ。


民主主義の本質=民衆を尊重するヒューマニズムではなく、民衆に権力をまかす社会制度


民主主義」では、みんなの意見が政治に反映されるからよいと言われる。でも、これはちょっと眉唾もの。政治を限られた資源(よいもの・よいこと)の分配の仕方だと考えると、当然かもしれないけど、よいもの・よいことがすべての人に行き渡るはずがない。誰かが満足する裏で、誰かが我慢する。自分の意見が通らず、そこから排除される人が出てくるのは政治の基本だ。


 では誰の意見・主張が通るのか? それは民衆の支持を得た人。もちろん、すぐれた人でなくてもいい。むしろ、そうでないほうが多いかも。あまり難しいことは理解されない。単純で見栄えがするような意見が多い。だから、プロレスラーや俳優など政治家としての資質はどうかと思う人の意見が通ったりする。「ファイヤー!」なんて政治のスローガンとして成り立つかどうかアヤシイものだけど、とにかく大勢の支持を得た、だからOK。

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