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ストレス革命(きずな出版) 悩まない人の生き方
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生き方・教養
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はじめに

『ストレス革命(きずな出版) 悩まない人の生き方』
[著]Testosterone [発行]PHP研究所


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「考え方に正解なんてない」を

読者が体験できる史上初の本




 おう、お疲れ。俺だ。Testosterone(テストステロン)だ。まずは軽く自己紹介させてくれ。俺のことを一言で説明すると「筋トレ啓蒙活動をしている変なおじさん」だ! どうだ! カッコいいだろ! 参ったか! 今日も筋トレしたし、明日も筋トレする!(いらない情報)


 なぜそんなに筋トレ推しなのかを手短に説明すると、肥満児で勉強もできず何の取り柄もなかった10代のころに渡米して、筋トレに出逢ったことで人生が180度好転し、「こんな素晴らしいことはみんなにも教えてあげないと!」という想いが(ふつ)(ふつ)と湧いてきてそのままの勢いで今に至っている。たぶん、宗教にハマった人が新たな信者を勧誘する活動に身を投じるのと同じ感じだ!(たとえの世間的イメージが悪い)


 2014年からツイッターを始めて今ではフォロワーが110万人を突破(執筆時2020年6月)、筋トレに関する書籍も十数冊執筆し、おかげさまで累計発行部数は70万部を突破している。


 本書は2019年に出版した『ストレスゼロの生き方』という本の続編である。と言っても、この本の内容は独立したものになっており、前作を読んでいなくても関係なしに楽しめる内容なので安心してくれ。


 だが、今作と前作にはとあるギミックが利かされていて、(あわ)せて読むと未だかつて味わったことのない革命的な読書体験が得られることをお約束したい。


 前作では、ストレスがまったくない俺の生き方・考え方のエッセンスを100項目に分類してみなさんにお伝えした。男女問わず下は10代、上は80代と、幅広い読者のみなさまに読んでいただき、自分で言うのもなんだが大絶賛の嵐だった。


 感想が読者から届くたび、「自分、とんでもない名作を世に出してしまったのでは……」と震えていた…………自画自賛しても(しん)(ぴょう)(せい)がないって? いや、ホントなんだって!(笑) これでも食らえ! ()70を超えるアマゾンレビュー!(★5つのレビューに名作レビューが多いから★5つのレビューだけ読めばいいと思うよ……)




 そんな歴史に名を(のこ)すであろう前作で、俺は次のように書いている。


「考え方に正解なんてない。『自分に合うなぁ』と思う考え方だけ自由に取り入れてくれたらいい」

「思考は武器みたいなもん。時と場合に合わせてもっとも適したものを選んで使えばいい」



 そして、今作でもその主張は一貫して変わらない。考え方に正解も誤りもなく、その時々の自分の状況や立場によって最適な考え・行動なんて常に変わって当然だ。今回の本では、前作でも述べたそういった主張をみんなに読んでもらうだけではなく、実際に体験してもらい、これ以上ないほど完璧に理解してもらおうと思う。


 どういうことかと言うと、本書では


全100項目、前作の内容と正反対のことを主張する



 という前代未聞の取り組みに挑戦した。これが先ほどお伝えしたギミックの(ぜん)(ぼう)である。


 前作の自分、全否定。本の著者というものは自分の過去の発言を強化することはあれど、否定はしたがらないものだ。俺の知る限り、こういったコンセプトの本が世に出たことは未だかつてない。世界初かもしれない前作全否定本である。もちろん、ただ単に新しくておもしろいだけではなく、俺にはこの取り組みが読者の思考をより柔軟にし、ストレス社会日本を生き抜く助けとなる確信がある。

「確証バイアス」という言葉をご存じだろうか? これは認知心理学や社会心理学における用語で、自分の仮説や信念を検証する際にそれを支持する情報ばかりを集め、反証する情報を無視または集めようとしない傾向のことだ。確証バイアスに支配されると客観的なものの見方ができなくなり、誤った意思決定をしてしまう。


 確証バイアスへの有効な手段としてクリティカルシンキング(批判的思考)がある。自分の主観に対して「なんで?」「どうして?」「それ本当?」と批判的意見をぶつけ、感情や主観に流されずに物事を判断する思考プロセスだ。ディベート(討論)などで多数派に対してあえて批判や反論をするグループをつくり、議論を活性化させたり、より自由な発想を促進するためのテクニック「悪魔の代弁者」というものがあるが、これなんかはクリティカルシンキングのわかりやすい実用例だ。


 このテクニックは企業でも取り入れられている。たとえばECサイトの王者アマゾンでは「ベンチマーキング・チーム」というものがあり、社内のさまざまな部署のパフォーマンスを競合他社と比較して痛烈に批判することを仕事にしている。


 つまり、ベンチマーキング・チームがアマゾンの会社にとっての「悪魔の代弁者」の役割を担っているわけだ。そしてさらに驚きなのが、ベンチマーキング・チーム内にも「悪魔の代弁者」役の人物がいるとのことだ。()業者であるジェフ・ベゾスも、アマゾンを設立した当初から自分の意見に対して幹部たちが疑問を投げかけられる環境を意識的に作り、会社の行動や計画のほぼすべてを疑問視することを推奨したらしい。


 また、アップル元幹部のスコット・フォーストール氏によると、俺たちの生活を大きく変えたアップル社のiPhoneも、発端はスティーブ・ジョブズのマイクロソフト社に対する批判的思考のような形から始まったとされている。


 マイクロソフトは、タブレット端末とタッチペンによってノートパソコンを変革する構想を持っていたのだが、ジョブズと交流のあったマイクロソフトの社員がそれをジョブズに「俺たちが変革を起こすから見てな」と自慢してしまった。自慢する相手としては地球上で最悪の相手だ(笑)。激おこぷんぷん丸だったジョブズは、出社するとその話を社内で共有し、「()革とはどうやって起こすのか奴らに見せつけてやろう」というような話になった。開発が進むにつれジョブズは「画面入力はタッチペンではなく指を使うべきだ」「タブレットはやめて携帯電話を開発しよう」と、どんどん既存のアイディアを批判的思考で革新していき、最終的にiPhoneを生み出したのだ。


 本作では、俺自身が前作に対して批判的思考を適用し、「悪魔の代弁者」役をやる。徹底的に批判的な目で前作の内容を精査し、代案を述べていく。前作と今作を併せて読むことによって読者が得られるメリットは計り知れない。武器(思考)の数が2倍になるのだからより柔軟に、より強くなるのは火を見るより明らかである。


 俺自身は俺が最高に良いと思う考え方を前作で出し尽くしていたつもりだったので、それらに反論していく作業はハッキリ言って超しんどかった。だけどね、自分で言うのもなんだけどね、


今作も超良いんだこれが。



 納得感のある前作と反対の主張をしているはずなのに、同等かそれ以上に納得感がある。良すぎて自分でもビックリしちゃったよ。とはいえ、過去の自分の思考に反論していく作業がとてつもなくしんどいことには変わりがなく、『ストレスゼロの生き方』『ストレス革命』の著者のくせにストレスをMAXに感じながら執筆していた。(著者失格)


 ちなみに、これだけは絶対に誤解してほしくないポイントなのだが、俺は決して前作の内容を心の底から否定しているわけではない。否定的な立場を取ることにより武器の数を2倍にすることが狙いであり、実際、俺自身も時と場合によって手に取る武器を変えている。なんなら、前作と今作とはまったく違う武器を生み出すこともある。考え方なんて自由なのだ。みんなも縛られなくていいんだからな。自由にいこうな。


 前作『ストレスゼロの生き方』で救われたという人の中には、それと真逆の主張をしている本書を読んでショックを受ける人がいるかもしれない。せっかく受け入れた考えを否定されて、まるで自分が否定されたような気分になってしまう人もいるかもしれない。が、そんなときこそこのシリーズのメインテーマを思い出してほしい。


「考え方に正解なんてない。『自分に合うなぁ』と思う考え方だけ自由に取り入れてくれたらいい」

「思考は武器みたいなもん。時と場合に合わせてもっとも適したものを選んで使えばいい」



 前置きが長くなっちまったな。


 さて、始めようか。



*2020年7月末時点


*『レッドチーム・イノベーション』ブライス・G・ホフマン/早川書房


*iPhone登場から10年、アップル関係者が語る誕生秘話(CNN)


 https://www.cnn.co.jp/tech/35103453.html

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