『120歳まで「悩まず」に元気に生きる方法(KKロングセラーズ)』
[著]浅川雅晴
[発行]PHP研究所
三月、いよいよ春が来る
地面の茶色の所に、タンポポが二輪咲いた。地面が少し薄緑になったと思ったら「つくしんぼ」が顔を覗かせてきた。三月二〇日、彼岸桜のお出ましだ! いよいよ春が来る知らせである。
人も、一月、二月、お正月ぼけが抜ける。体の深いところが冬眠から覚める。一月、二月は「何をした」でもなく、あっという間に過ぎる。「一月いぬる」「二月逃げる」「三月は去る」という言葉がある。本当は「一月いぬる」行ってしまうのではない。二月は逃げるのではない。
感性そして感覚が冬眠状態にあり、時間の間隔があやふやな状態であるから、早く過ぎてしまうのではないかと、僕はひとり密かに思っている。
心身症が起こりやすい三月
冬眠状態から、目をさます。すると「何から始めようか?」とバタバタする。
三月は卒業、そして入学を迎える。その準備、引越しもあったりする。そういう月であるから、心が落ちつかない。
人の頭と体とが一致しない。一日、二日のバタバタなら許せるが、学生は特に「卒業→入学→アパートか学生寮で暮らす」ことになったなら、頭で考えていることに体がついていけない。
環境が変わる人達に起こるのが、「便秘、下痢、頭痛、腹痛、吐気、脱毛」。また「肌のアトピー性皮フ炎」。そして駅、デパート等の人が集まる所で「パニック発作」等が突然出てくる。