『120歳まで「悩まず」に元気に生きる方法(KKロングセラーズ)』
[著]浅川雅晴
[発行]PHP研究所
梅雨は一年中口にする御飯のための恵みの雨だ
温度が高い日に、紫、青、ピンク、白色の花を咲かせる紫陽花が目をひく季節である。日本は、素晴らしい。毎月違った花が咲き、その月ごとに違う風が吹く。日本って凄い。
梅雨は灰色の空に気分が重い。だが、梅雨がないと、稲を植えることができない。一年中口にする御飯のためだ!! 灰色の空も恵みの雨に思える。
六月は環境に「慣れない」「慣れる」二つに分かれる月でもある。
「慣れない」人にとっては不登校や出社拒否が出る月でもある。
引越しと環境変化が形に出る月
四月に引越した。期待感で胸を膨らまし、一人暮らしを知らない街で過ごす。環境変化に馴れようとして……頭の中はどうなっているのか!!
環境が変わることは、「学業、仕事」以外で生きるための判断をひとつずつしていかないとならないために、頭が混乱してくる。今まで親がしてくれていた食事、洗濯が負担になる。
最初は期待感が強いために、自分にかかっているストレスを感じていないかもしれない。ところが学校が楽しくない、友達が二カ月経っても出来ない。淋しさを感じる、また、会社で同僚とうちとけない。悩みが生じると生活と仕事の悩みが二つ三つに増える。「心身症やうつ病」の原因が産まれる。
環境の変化は健康な体と心を病気にさせる。六月に生じたうつ病。それを放置して、秋が深くなる頃に重症となる。そして自殺となることもある。
そんな人恋しい淋しさがある季節に「生きていても仕方ない」と思わせる瞬間がある。「魔の時間」に吸いこまれる。自殺は止めようもないし、ビルに上がったり、線路をふらふら歩いたりする。
脳にかかっているストレスが脊髄の両サイドにある交感神経をゆさぶる。そして、自律神経を乱す。
自律神経が乱れると、血液中に正常量ではない大量のストレスホルモンの分泌がある。