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ゼロからわかる英雄伝説 古代ギリシャ・ローマ編
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歴史
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6章 異民族とローマの終焉

『ゼロからわかる英雄伝説 古代ギリシャ・ローマ編』
[著]かみゆ歴史編集部 [発行]イースト・プレス


読了目安時間:18分
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アレクサンドロスに敗れたアケメネス朝最後の王


 エジプトからアジアにまたがるアケメネス朝ペルシャ帝国は、各地をサトラップ(総督)が分割統治し、その頂点に「諸王の王」と称する国王が君臨していた。ダレイオス3世は推定43歳で「諸王の王」の座に就いた。


 ダレイオス3世は、アケメネス朝を世界帝国にした名君ダレイオス1世に連なる貴族の傍系の出自で、順調に出世しアルメニア総督になった。転機が訪れた43歳の時、宦官バゴアスが先代の王2人を殺害し、ダレイオス3世を王座に就かせた。ところが王はこの宦官に毒を盛りその野望を断つ。これで心置きなく政治課題に取り組めると思った矢先、マケドニアのアレクサンドロス3世がアナトリア半島(現在のトルコ)へ侵攻したとの知らせが入る。


 不安に駆られたダレイオス3世は10万人以上の大軍を引き連れ、アレクサンドロス3世の背後に回った(兵数は諸説あり)。しかし、マケドニア軍は猛烈な勢いでペルシャ軍を蹴散らし、ついにはダレイオス3世の親衛部隊のもとまでたどり着き、王は敗走せざるを得なかった(イッソスの戦い)。2年後、ガウガメラで再戦に臨むが、またしてもマケドニア軍の勢いに押されダレイオス3世は逃げるほかなく、主を失った大軍は瞬く間に崩壊。マケドニア軍はその後も進軍を続け、首都ペルセポリスを陥落させた。ダレイオス3世は逃亡中に味方の裏切りに遭い刺殺された。ダレイオス3世の遺体を見つけたアレクサンドロス3世は、これを丁重に葬り、彼の無念を果たさんと、彼の仇を討ち破った。こうしてアケメネス朝は滅亡したのであった。


 玉座に就いた時も戦争の時も、突如降りかかった災難に対処せざるを得なかったダレイオス3世は、本領を発揮するチャンスに恵まれなかったともいえる。人気ゲーム『Fate』シリーズに登場するダレイオス3世は、万全の態勢での再戦を待ち望むキャラクターとなって登場している。



ローマが最も恐れた稀代の軍略家



 第二次ポエニ戦争で都市国家カルタゴを率いた将軍。名前は「嵐の神バアルの恵み」を、愛称バルカは「雷光」を意味する。ローマを壊滅寸前まで攻めたことから後世に“ローマ最大の敵”として伝説化。戦後は政治家として国を立て直したが、敵対派閥に国を追われ亡命先で自殺した。現代でも軍事研究の題材に使われるほどの軍略家として知られる。


カルタゴ

現在のチュニジア共和国周辺にフェニキア人が入植して建設した都市国家。地中海交易の中心としてローマを凌ぐ経済力があったが、3度のポエニ戦争で敗れ、ローマの属州になった。


当時の戦では戦象が使われ、鳴き声で敵を脅かし、敵陣を踏み荒らしたという。ハンニバルは戦象を引き連れてアルプス越えに挑むが、象の大半が致命傷を負い、山脈を越えきれなかった。



人呼んで「ローマ史上最大の敵」の偉業と皮肉


 ハンニバルは第一次ポエニ戦争に敗れたカルタゴの指揮官ハミルカル将軍の息子であった。父は息子を「ローマを滅ぼすライオン」と呼んで育て、その悲願の通り、ハンニバルはカルタゴの指揮官となり打倒ローマへ動き出す。


 紀元前219年、ローマの同盟都市サグントゥムを攻撃。ここに第二次ポエニ戦争が勃発する。ハンニバルはローマの本拠地たるイタリア半島へ攻め込もうと考えたが、海上はローマに押さえられていた。

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