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小部隊指揮官バイブル いかに部下を統率し、目標を達成するか?
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まえがき

『小部隊指揮官バイブル いかに部下を統率し、目標を達成するか?』
[著]柘植久慶 [発行]PHP研究所


読了目安時間:3分
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 ここで対象とする小部隊とは、大体のところ「中隊」かそれ以下の規模のもの、と考えてよい。近代戦の中隊は以前の一〇〇人前後から、その半数近くに規模が縮小してきた。


 ともあれ指揮官の判断次第では、これだけの兵員の生命が左右されることを意味する。そうした点では責任は極めて重大だ。


 第一線の指揮官たちは、最前線で敵と直面しているだけに、状況判断や決断は待ったなしである。即断を常に要求されてくる。


 より上級の指揮官──少佐以上は、決心のための時間を与えられる。後方の師団や軍の司令部、あるいは参謀本部となると、更に長い時間的な(ゆう)()がある。こうして比較してみると、私は小部隊の指揮官が一番、負担が重いと考える。そのため広範にわたる戦闘についての知識が要求され、その持てるものを瞬時に発揮せねばならない。


 私は小部隊の指揮官がいかに戦い、部下を統率すべきか研究してきた。その結果、一九八八年に〈戦場のサバイバル〉を(じよう)()し、九四年の文庫化に際し〈戦場の生存術〉と改題され、これらは合計して九万部を売り上げている。


 またこの〈戦場の生存術〉は、韓国陸軍より教本への転載を求められた。下級指揮官のための戦闘の基本知識を、最も理解しやすく(まと)めたものと認められたことにほかならない。


 また一九九〇年代から二〇〇〇年代初頭に読んだ読者のなかから、アメリカ陸軍の現役将校、およびウエストポイント陸軍士官学校の卒業生が出たことを、ここに報告しておきたい。どちらも日本人並びに日系人で、前者はアフガニスタン勤務を終え、後者は二〇〇七年にビッグレッドワン──第1師団への配属が決まった。


 こうした例からも〈戦場の生存術〉は、世界の超一流陸軍においても、教本として高い水準の内容を有していた、と自負している。


 その後、21世紀を迎えたことで、新しい小部隊指揮官用の教本を、という要望を多く受けるようになった。そこでここに核兵器、生物兵器、そして化学兵器への対応を含めた、よりパワーアップした内容を追い求めてみることにした。これ一冊を携行していることにより、多くの局面に対処できるという点が、最大のポイントであろう。


 これはまた一般の人たちにも、ハードな内容を有する生存術の読本として、同時にお勧めしたい。万に一つしか起こりえない出来事に遭遇した場合にも、生存できる確率を飛躍的に高めることが、本書を熟読することで可能になってくる。


 戦場に無縁だと思われてきた平和な国家にもまた、今やテロリストは無差別に危害を加えてくる。九・一一のニューヨークがそうであったし、その後のバルセロナやロンドンの通勤客も、誰一人として自分たちが殺されるとは考えていなかった。


 それと同様に二〇〇八年の北京オリンピック大会や、二〇一〇年の上海万国博がテロと無縁だと誰が断言できるだろうか。そうした場に()(くわ)したとき、戦場と同じレヴェルの生存術をマスターしていることが、必然的に要求されてくるのである。


 つまり本書は、小部隊指揮官の戦闘指揮と同時に、高度の生存術を習得しようとする一般人の、高度な教典と考えてもらえばよい。



 二〇〇七年六月

柘植久慶 

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